日商簿記3級を学習される方へおさらいができるように問題を一つずつ出題しています。これから学習する方は、簿記きほんのきからご覧ください!!
今回は、証ひょうを確認して仕訳をする問題です。
消費税の納税に関する問題です。
問題85
証ひょうからの仕訳
以下の納付書にもとづき、普通預金から振り込みをした。
仕訳解答
仕訳の解答です。
解き方解説
仕訳は、証ひょう(取引の証拠となる書類)に書かれてある内容を確認して仕訳を行います。
今回は、消費税の納税をした時の仕訳です。
消費税の納税が確定した時
消費税の納税の仕組みは以前のブログ(92話)でも紹介しましたね。
預かった消費税ー支払った消費税=納税額
税抜方式の方がイメージしやすいかと思い、例として表示しています。
- 預かった消費税=仮受消費税
- 支払った消費税=仮払消費税
決算でそれぞれの税額が計算され納税額が決定したときにこのような仕訳を行っています。
確定した時に、「未払消費税」を計上しています。
今回の証ひょうは、この未払消費税を支払った時の仕訳です。
※税込方式の場合でも、消費税の納税額が決定したときに未払消費税を同じように計上します。
今回の処理はこの内容ですね。
- 未払消費税の処理
- 普通預金の処理
【仕訳の考え方】
1、未払消費税(負債)の減少
2、普通預金(資産)の減少
1、未払消費税(負債)の減少
⇨負債(ー)なので借方の左
未払消費税 180,000/
2、普通預金(資産)の減少
⇨資産(ー)なので貸方の右
未払消費税 180,000/ 普通預金 180,000
これで取引の仕訳が完了です。
次回は、問題編86「証ひょう(交通費の精算)」の問題にチャレンジしてみましょう。
今日も最後までありがとうございました。