問題編は、日商簿記3級範囲の仕訳練習問題をお届けしています。
今回は、証ひょう(取引の事実を証明する資料)を確認して仕訳を行う問題です。
問題46
証憑の仕訳
法人税を以下の納付書にもとづいて、普通預金から振り込んだ。
解き方解説
法人税に関する納付書があります。納付書の内容を確認して、普通預金から振り込んだ取引の仕訳を行いましょう。
法人税の納付をする時は
- 中間申告の時
- 確定したものを納付する時
今回の納付書を確認してみると
「中間申告」に○がついています。
中間申告とは、前年度法人税の約半分を仮払いする処理ですね。
今回の、納付書はこの中間申告で納付した取引を証明した証ひょうです。
今回の仕訳はこの2つを行います。
- 中間申告の仮払い分「仮払法人税等」の処理
- 普通預金減少の処理
【仕訳の考え方】
1、仮払法人税等(資産)の増加
2、普通預金(資産)の減少
1、仮払法人税等(資産)の増加
⇨資産(+)なので借方の左
仮払法人税等 170,000 /
※中間申告時にはまだ当期の法人税は確定していないため、支払額は「仮払法人税等」で処理をします。
2、普通預金(資産)の減少
⇨資産(ー)なので貸方の右
仮払法人税等 170,000/普通預金170,000
これで取引の仕訳が完了です。
仕訳解答
では改めて仕訳の解答です。
仕訳のポイント
- 証ひょうは取引金額以外の情報もしっかり確認しましょう。
問題文の他、証ひょうに取引内容や金額、支払方法などが書かれています。
証ひょうについてはブログの75話で紹介しています。
証ひょうからの仕訳についてはブログの155話で紹介しています。
次回は、問題編47「収益の損益振替」の問題にチャレンジしてみましょう。
今日も最後までありがとうございました。