問題編は、日商簿記３級範囲の仕訳練習問題をお届けしています。
今回は、帳簿の締め切りを行う時の収益勘定を損益勘定に振り替える仕訳です。
問題４７
収益の損益振替仕訳
決算整理後の売上勘定の残高は580,000円、 受取利息の残高が10,000円であった。決算につきこれらの収益の勘定を損益勘定に振り替える仕訳をしなさい。
解き方解説
帳簿の締め切りの時に行う仕訳は以下の通りです。
- 収益・費用勘定を「損益勘定」に振り替える。
- 当期純利益（または損失）を「繰越利益剰余金」に振り替える。
- 各勘定を締め切る。
今日の仕訳は、帳簿の締め切りのうち、Step1の収益の勘定を振り替える仕訳です。
帳簿の締め切りにあたり、収益の残高は
残高を0にするために損益勘定に移動します。
今回の問題は、売上と受取利息の残高があります。
今回の問題は、この売上と受取利息の残高を振替（移動）します。
では仕訳していきましょう。
【仕訳の考え方】
１、売上(収益)の残高を0にする。
２、受取利息(収益)の残高を0にする。
３、収益の金額を損益に計上。
１、売上(収益)の残高を0にする。
⇨売上の残高は貸方(右)にあるので借方(左)に記入
売上 580,000 /
２、受取利息(収益)の残高を0にする。
⇨受取利息の残高は貸方(右)にあるので借方(左)に記入
売上 580,000/
受取利息 100,000/
*移動するので、収益の残高は０になります。
３、収益の金額を損益に計上。
⇨収益と同じ貸方の右に記入します。
売上 580,000/損益 590,000
受取利息 100,000/
これで取引の仕訳が完了です。
今回は、収益勘定の損益振替仕訳だけの問題です。
仕訳解答
では改めて仕訳の解答です。
仕訳のポイント
- 決算で帳簿を締め切る時に収益勘定は、損益勘定に振り替える。
- 収益を０にして損益に振り替える。（移動する）
損益振替の概要ついてはブログの１２２話で紹介しています。
収益と費用の損益振替についてはブログの１２３話で紹介しています。
帳簿の締め切りのStep1の収益と費用の振替のうち、収益の振替をする問題でした。
次回は、費用の振替の仕訳問題を学習します。
次回は、問題編４８「費用の損益振替」の問題にチャレンジしてみましょう。
今日も最後までありがとうございました。
