今日の学習内容
決算を行って法人税の金額が確定した場合の仕訳と精算表の記入を学習します。
法人税等(おさらい)
法人税等についてはこのような学習をしました。
- 中間申告と納付
- 決算時に納税額が確定した時
- 法人税等の納付の時
法人税の一部を中間申告と納付で支払っている場合、決算時で確定した法人税等の金額の残額を払うと言う内容でしたね。
上のイラストでは、法人税等は22万円と確定しまたが、中間で10万円先に納付していたため残りの12万円を払います。
法人税等の決算時の処理をもう少しおさらいしたい方は96話で!
それではここから今日の精算表の学習です。
法人税等の精算表記入
今日の例題
「決算日の結果、計算された法人税等は55,000円と確定した。なお、中間納付20,000円はすでに仮払法人税等として計上されている。」
法人税は55,000円で確定しました。中間納付で20,000円を支払っていたので、残りの35,000円が未払の法人税です。
※「法人税等」は「法人税、住民税及び事業税」という勘定科目を使用する場合もあります。問題にしたがってどちらかを使用してください。
Step1.仕訳をする
1.仮払法人税等(資産)を減少。
/仮払法人税等 20,000
2.法人税等(費用)の計上。
法人税等 55,000/仮払法人税等20,000
2.差額を未払法人税等(負債)で計上。
法人税等 55,000/仮払法人税等20,000
/未払法人税等35,000
Step2.修正記入に仕訳を書く
「Step1」の仕訳を修正記入に書きます。
仕訳と同じ勘定科目に、同じ方向にそのまま書いてください。
Step3.それぞれの勘定科目の残高を記入
これから、精算表にある各勘定科目の残高を、属するグループのところに記入していきます。
【仮払法人税等】
- 修正記入あり
試算表左に20,000円の残高、修正で右に20,000円で最終的な残高は0円 - 残高は0円で、貸借対照表に記入なし
【法人税等】
- 修正記入あり
試算表0円、修正で左に55,000円で残高は55,000円 - 法人税等は費用なので、損益計算書の借方に記入
【未払法人税等】
- 修正記入あり
試算表0円で修正で右に35,000円で35,000円の残高 - 未払法人税等は、負債の勘定科目なので
貸借対照表の貸方に記入。
これで、精算表の記入は完了です。
今日も、練習問題で処理を確認してみましょう。
練習問題
「決算日の結果、計算された法人税等は70,000円と確定した。なお、中間納付30,000円はすでに仮払法人税等として計上されている。」
練習問題解答
これで、法人税等の精算表の記入は完了です。
今日も最後までありがとうございました。
次回の116話は、「精算表の全体像」です。
Twitterは イラスト簿記問題問題編 第21問「商品の販売・手形」まで公開しています。
⭐️イラスト簿記問題編⭐️
— アヤコ@かんたん!イラストでわかる簿記 (@easy_boki) 2020年5月18日
第21問目「商品の販売・手形」
商品を販売した時の仕訳です😊
おさらいは
36話のブログをチェック✨#日商簿記#イラスト簿記問題編#簿記3級 pic.twitter.com/MAJes96Inp