今日の学習内容
消費税を税抜方式で仕訳をしている場合の、決算時の仕訳と精算表の書き方を学習します。
税抜方式で使用する勘定(おさらい)
- 仮払消費税(資産)
税抜方式の処理において、消費税を支払った時に使用する勘定科目。 -
仮受消費税(負債)
税抜方式の処理において、消費税を預かった時に使用する勘定科目。
- 未払消費税(負債)
税抜方式の処理において、消費税を払う義務のある金額を表す勘定科目。
「消費税の納税額=預かっている消費税ー払っている消費税」でしたね。
決算時に、納税額を計算し確定した金額を後日支払うので、未払消費税(後で払う義務の負債)を計上します。
この仕訳をもう一度おさらいする方は、94話ですよ。
それではここから今日の精算表の学習です。
消費税の処理精算表記入
今日の例題
「決算日につき、仮払消費税40,000円と仮受消費税120,000円を相殺し、納付額を確定する。」
Step1.仕訳をする
1.仮払消費税(資産)を減少。
/仮払消費税 40,000
2.仮受消費税(負債)の減少。
仮受消費税 120,000/仮払消費税40,000
2.差額を未払消費税(負債)で計上。
仮受消費税 120,000/仮払消費税40,000
/未払消費税80,000
Step2.修正記入に仕訳を書く
「Step1」の仕訳を修正記入に書きます。
仕訳と同じ勘定科目に、同じ方向にそのまま書いてください。
Step3.それぞれの勘定科目の残高を記入
これから、精算表にある各勘定科目の残高を、属するグループのところに記入していきます。
【仮払消費税】
- 修正記入あり
試算表左に40,000円の残高、修正で右に40,000円で最終的な残高は0円 - 残高は0円なので、貸借対照表に記入なし
【仮受消費税】
- 修正記入あり
試算表右に120,000円の残高、修正で左に120,000円で最終的な残高は0円 - 残高は0円なので、貸借対照表に記入なし
【未払消費税】
- 修正記入あり
試算表0円で修正で右に80,000円で80,000円の残高 - 未払消費税は、負債の勘定科目なので
貸借対照表の貸方に記入。
これで、精算表の記入は完了です。
今日も、練習問題で処理を確認してみましょう。
練習問題
「決算日につき、仮払消費税55,000円と仮受消費税100,000円を相殺し、納付額を確定する。」
練習問題解答
これで、税抜方式の精算表の記入は完了です。
今日も最後までありがとうございました。
次回の115話は、精算表「法人税の処理」です。
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— アヤコ@かんたん!イラストでわかる簿記 (@easy_boki) 2020年5月17日
第20問目「クレジットカードでの代金受け取り」
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