今日の学習内容
決算日において、今年の費用なのに支払っていない分を計上する見越しの処理です。
今日は、当期分の費用を見越す仕訳をを精算表に記入する学習をします。
費用の見越し(おさらい)
当期の費用なのに、後で支払うことになっている費用を計上する。
支払ってないが当期の費用なので、決算時にその費用計上することを費用の見越しといいます。
(当期の分を払ったと見越して計上する。)
86話のケースのイラストです。
当期の10月1日にお金を借入していますが、利息は返済時に支払うため当期分の利息が計上されていません。
しかし、当期すでに借りている分に対する利息なので、当期の費用として決算時に計上する必要があります。
費用の見越しのおさらいは86話で確認しましょう!
それではここから今日の精算表の学習です。
費用の見越し精算表記入
今日の例題
「借入金は当期の10月1日に借入期間1年、利率2%で借り入れたたもので、利息は返済時の9月末日に元金とともに支払うことになっている。決算日は3月31日」
Step1.仕訳をする
1.支払利息(費用)を計上。
支払利息 600 /
2.未払利息(負債)を計上。
支払利息 600/未払利息 600
Step2.修正記入に仕訳を書く
「Step1」の仕訳を修正記入に書きます。
仕訳と同じ勘定科目に、同じ方向にそのまま書いてください。
Step3.それぞれの勘定科目の残高を記入
これから、精算表にある各勘定科目の残高を、属するグループのところに記入していきます。
【借入金】
- 修正記入なし→試算表右に60,000円の残高
- 借入金は負債なので、貸借対照表の貸方に記入
【支払利息】
- 修正記入あり→試算表0円で修正でプラス600円で
600円の残高 - 支払利息は、費用の勘定科目なので
損益計算書の借方に記入。
【未払利息】
- 修正記入あり→試算表0円と修正でプラス600円で
600円になった - 未払利息は負債なので、
貸借対照表の貸方に記入。
これで、費用の見越しの精算表の記入は完了です。
練習問題
決算日に注意して、利息の支払いがどうなっているか、タイムレコードを書いてみましょう!
「借入金は当期の3月1日に貸付期間1年、利率6%で借り入れたもので、利息は8月末日と2月末日に各半年分を支払うことになっている。決算日は12月31日」
練習問題解答
これで、費用の見越しの精算表記入は完了です。
今日も最後までありがとうございました。
次回の112話は、精算表「売上原価(仕入れの行で計算)」です。
Twitterは イラスト簿記問題問題編 第17問「訂正仕訳」まで公開しています。
⭐️イラスト簿記問題編⭐️
— アヤコ@かんたん!イラストでわかる簿記 (@easy_boki) 2020年5月14日
第17問目「訂正仕訳」
今日の問題は訂正仕訳です😊
訂正の手順をしっかり思い出して
仕訳をしましょう!
おさらいは、97話のブログをチェック✨#日商簿記#イラスト簿記問題編#簿記3級 pic.twitter.com/wixaUOdmFf