今日の学習内容
昨日の精算表の概要の続きです。もう少し詳しく表の構成を見ていきましょう。
精算表とは(おさらい)
精算表は、決算整理前の残高試算表に決算整理を行った結果を反映させ、損益計算書や貸借対照表ができるまでの過程を一覧表にしたものです。
決算書作成をする前のリハーサルのような一連の流れを表す表ですね。
精算表の勘定科目
精算表に書かれてある勘定科目が一番左にあります。
この勘定科目の順序について確認しましょう。
- 貸借対照表グループの科目
- 損益計算書グループの科目
- 決算整理で新しく登場する科目
修正記入は、試験では( )になって自分で記入するものもあります。
精算表の試算表
試算表の欄は決算整理を行う前の各勘定科目の残高が書かれています。
精算表の修正記入
修正記入の欄は、決算整理仕訳を行ったものについて、仕訳の数字を勘定科目のところに入れていきます。
残高試算表にないものは、左下のところに勘定科目を追加します。
2つ例を書きましたが、仕訳をそのまま勘定科目のところに数字を入れていきます。
借方と貸方仕訳通りに数字が入っていることを例で確認してください。
精算表の損益計算書
- 修正記入の数字を反映させて損益計算書に記入
損益計算書のところは、試算表の数字から修正記入の数字をプラスマイナスして、損益計算書に属する費用・収益グループの残高を書き込みます。 - 収益と費用それぞれの合計の差額を計算
次に、収益と費用のそれぞれの合計を出して、差額が利益になり、「当期純利益」のところに記入します。
費用が多い場合は、「当期純損失」となります。 - 損益計算書の合計を出す
最後に、利益(または損失)を入れた後は、借方と貸方の合計を出します。
※修正欄に記入が多かった「仕入」勘定だけ例でイラストに書いています。
精算表の貸借対照表
- 修正記入の数字を反映させて貸借対照表に記入
貸借対照表のところは、試算表の数字から修正記入の数字をプラスマイナスして、貸借対照表に属する資産・負債・純資産グループの残高を書き込みます。 - 当期純利益を記入
「当期純利益(または純損失)」の金額は、損益計算書で出した利益を記入します。
ただし、損益計算書と利益を書いた方向が逆になるので注意してください。
損益計算書は利益が出た場合は、借方に利益の数字を書きました。
貸借対照表に同じ数字を書きますが、利益が出た場合は、貸方に記入します。
これは、利益が出たら純資産が増加するからです。 - 貸借対照表の合計を出す
最後に利益(または損失)を入れた後は、借方と貸方の合計を出します。
※修正欄に記入が多かった「繰越商品」勘定だけ例でイラストに書いています。
精算表を完成させるには、決算整理仕訳が正しくできることが大切です。
そして、勘定科目がどのグループに属するのかを理解していないと、損益計算書の科目を貸借対照表に書いてしまうなどのミスで表が完成しません。
次回から、決算整理の仕訳のおさらいをしながら、勘定科目の属するグループも一緒に確認していきましょう。
今日も最後までありがとうございます。
引き続き、明日も精算表と決算整理事項「現金過不足」の処理を学習します。
Twitterは イラスト簿記問題問題編 第5問「商品券の仕訳」です。
商品を販売したときに、商品券を受け取った時の問題です。
⭐️イラスト簿記問題編⭐️
— アヤコ@かんたん!イラストでわかる簿記 (@easy_boki) 2020年5月2日
第5問目「商品券の仕訳」
商品販売において商品券を
受け取った時の仕訳です。
今日の問題はすぐに解けるかな?
この問題のおさらいは、
ブログで47話をチェック✨#日商簿記#イラスト簿記問題編#簿記3級 pic.twitter.com/Va6O0zd6nT