今回は、借入金を元金均等返済で行う仕訳です。利息の計算も注意しましょう。
日商簿記3級を学習される方へおさらいができるように問題をランダムに一つずつ出題しています。
これから学習する方は、簿記きほんのきからご覧ください!!
問題109
借入金返済の仕訳
借入金(元金均等返済)の今月返済分の元本100,000円と利息が普通預金口座から引き落としされた。利息の引落額は未返済の1,500,000円に利率年7.3%を適用し、30日分の日割計算とした額である。なお、1年は365日とする。
仕訳解答
仕訳の解答です。
借入金 100,000/普通預金 109,000
支払利息 9,000/
解き方解説
「元金均等返済」とは
- 元金(実際、借り入れした元の金額)を
- 支払回数に応じて均等(同じ金額)にした金額で
- 返済(返す)
その均等に割った月々の返済額に、利息を上乗せして返済する方法です。
均等に割った元金と利息を上乗せして返済を行います。
返済するごとに借りた金額は減少していくので、その残りの元金に対して利息を計算していきます。
なので、借り入れの残額が多いと金利は多くなり、借入残額が減るとその残高に対して金利計算をしますので、利息は安くなります。
今回の借入金の返済額を計算してみましょう
問題文より
- 元金の残高 :1,500,000円
- 借入の年利 :7.3%
- 借入期間 :30日分の日割計算
1,500,000円×7.3%×30日÷365日=9,000円
日割計算なので、365日で計算します。
金利が9,000円ですから、今月の元金返済額100,000円と合わせた金額が今回普通預金から引き落としされた金額です。
計算ができましたので、早速問題文を確認して仕訳をしていきましょう!!
仕訳の処理
- 返済した分の借入金を減少させる。
- 支払った利息の処理をする。
- 普通預金から引き落としされた処理をする。
【仕訳の考え方】
1、借入金(負債)の減少
2、支払利息(費用)の増加
3、普通預金(資産)の減少
1、借入金(負債)の減少
⇨負債(ー)なので借方の左
借入金 100,000/
2、支払利息(費用)の増加
⇨費用(+)なので借方の左
借入金 100,000 /
支払利息 9,000 /
3、普通預金(資産)の減少
⇨資産(ー)なので貸方の右
借入金 100,000 / 普通預金 109,000
支払利息 9,000 /
これで取引の仕訳が完了です。
次回は、問題編110「再振替仕訳」の問題にチャレンジしてみましょう。
今日も最後までありがとうございました。