日商簿記3級を学習される方へおさらいができるように問題を一つずつ出題しています。これから学習する方は、簿記きほんのきからご覧ください!!
今回は、借り入れを行なった時に、約束手形を振り出した時の仕訳です。
問題67
手形借入の仕訳
B社 から300,000円を借り入れるため(借入期間6ヶ月、利率は年6%)同額の約束手形を振り出した。なお、利息を差し引かれた残額が当座預金に振り込まれた。
仕訳解答
仕訳の解答です。
解き方解説
普通は、お金の貸し借りは借用証書などを使用しますが、借用証書の代わりに約束手形を使うことがあります。
通常の商品売買の時にも約束手形を振り出したり、受け取ったりした時の学習をしましたがお金の貸し借りの時の手形については「支払手形」や「受取手形」の勘定は使用しないので注意しましょう。
今回の処理はこの内容ですね。
- 借入金が増加した処理
ただし、手形を振り出しているので「手形借入金」を使う。 - 利息を支払った処理
- 当座預金に入金があった処理
【仕訳の考え方】
1、手形借入金(負債)の増加
2、支払利息(費用)の増加
3、当座預金(資産)の増加
1、手形借入金(負債)の増加
⇨負債(+)なので貸方の右
/ 手形借入金 300,000
2、支払利息(費用)の増加
⇨費用(+)なので借方の左
支払利息9,000 / 手形借入金 300,000
借入期間は6ヶ月です。年利率6%とありますので、半年分の計算をしましょう。
利息の計算ができたら、当座預金の入金額がわかりますね。
3、当座預金(資産)の増加
⇨資産(+)なので借方の左
当座預金 291,000/ 手形借入金 300,000
支払利息 9,000/
これで取引の仕訳が完了です。
手形借入金と手形貸付金についてはブログの156話でおさらいができます。
次回は、問題編68「訂正仕訳」の問題にチャレンジしてみましょう。
今日も最後までありがとうございました。