今日の学習内容
今日は、決算日において当期分の収益を見越す仕訳をを精算表に記入する学習をします。
収益の見越し(おさらい)
当期の収益なのに、後でもらうことになっている収益を計上する。
もらうはずの収益を計上することを収益の見越しといいます。
(今年分をもらったと見越して計上する。)
85話のケースのイラストです。
土地を貸したお金を、次期の8月31日に受け取ることになっています。
この収益はもらっていないので、決算時点では受取地代は計上されていません。
しかし、今年土地を貸した分の収益なので、決算で見越して計上し今年の収益を計上するようにしています。
収益の見越しの処理は85話でおさらいしましょう!
それではここから今日の精算表の学習です。
収益の見越し精算表記入
今日の例題
「貸付金は当期の9月1日に貸付期間1年、利率3%で貸し付けたもので、利息は返済時の8月31日に元金とともに受け取ることになっている。決算日は3月31日」
Step1.仕訳をする
1.受取利息(収益)を計上。
/受取利息 1,750
2.未収利息(資産)を計上。
未収利息 1,750 /受取利息 1,750
Step2.修正記入に仕訳を書く
「Step1」の仕訳を修正記入に書きます。
仕訳と同じ勘定科目に、同じ方向にそのまま書いてください。
Step3.それぞれの勘定科目の残高を記入
これから、精算表にある各勘定科目の残高を、属するグループのところに記入していきます。
【貸付金】
- 修正記入なし→試算表の100,000円の残高
- 貸付金は資産なので、貸借対照表の借方に記入
【受取利息】
- 修正記入あり→試算表0円で修正でプラス1,750円で1,750円の残高
- 受取利息は、収益の勘定科目なので
損益計算書の貸方に記入。
【未収利息】
- 修正記入あり→試算表0円と修正でプラス1,750円で1,750円になった
- 未収利息は資産なので、
貸借対照表の借方に記入。
これで、収益の見越しの精算表の記入は完了です。
先ほどの例題の利率や月を変えた練習問題を解いて確認してみましょう!
練習問題
「貸付金は当期の5月1日に貸付期間1年、利率12%で貸し付けたもので、利息は返済時の4月30日に元金とともに受け取ることになっている。決算日は3月31日」
練習問題解答
今日も最後までありがとうございました。
次回の111話は、精算表「費用の見越し」です。
Twitterは イラスト簿記問題問題編 第16問「貸し倒れ」まで公開しています。
⭐️イラスト簿記問題編⭐️
— アヤコ@かんたん!イラストでわかる簿記 (@easy_boki) 2020年5月13日
第16問目「貸し倒れ」
今日の問題は
貸し倒れに関する仕訳です😊
問題をよく読んで解答してくださいね😁
おさらいは、73話のブログをチェック✨#日商簿記#イラスト簿記問題編#簿記3級 pic.twitter.com/7v9BMhXzU8