今日の学習内容
費用の繰延べを昨日学習しました。
今日は繰延べする費用が毎年払っていたなど、前期もその支払いがある場合の処理を学習しましょう。
毎年同額の支払い(おさらい)
この問題を考える時に、まず確認しておきましょう。
繰延べの処理をしたら翌期首にすることがありましたね。
「再振替仕訳」です!
再振替仕訳とは
決算整理で行った繰延べの仕訳の、逆の仕訳をするということです。
再振替の処理は83話でおさらいできます。
それではここから今日の精算表の学習です。
費用の繰延べ精算表記入
今日の例題
「家賃は毎年8月1日に向こう1年分を支払っており、当期も同額を支払っている。決算日は3月31日。」
「毎年8月1日に・・・」とありますので、支払家賃の96,000円は12ヶ月分ではありません。
その計算方法と仕訳のステップ少し丁寧に書いていきますね。
計算のステップ
精算表にある支払家賃の残高の96,000円は何ヶ月の家賃なのかを考えます。
- まず、何ヶ月次期に繰延べするのか考えましょう。
タイムレコードを書き、4ヶ月が次期分とわかります。
前期末には4ヶ月分の支払家賃を繰延べる仕訳を行っています。
- 月数で書いたTフォームで情報を整理しましょう。
期首に再振替仕訳(逆仕訳)を行い、さらに8月1日で12ヶ月分の支払を行っているので、支払家賃の残高は16ヶ月分だとわかります。
この計算で、精算表の試算表の96,000円の残高は、16ヶ月分の支払家賃であることがわかりました。
精算表を書いていきましょう!!
Step1.仕訳をする
1.保険料(費用)を減らす。
/支払家賃 24,000
2.前払保険料(資産)を計上。
前払家賃 24,000 /支払家賃 24,000
※前期にも繰延べの仕訳があることがわかったら、再振替仕訳が行われています。
Step2.修正記入に仕訳を書く
「Step1」の仕訳を修正記入に書きます。
仕訳と同じ勘定科目に、同じ方向にそのまま書いてください。
Step3.それぞれの勘定科目の残高を記入
これから、精算表にある各勘定科目の残高を、属するグループのところに記入していきます。
【支払家賃】
- 修正記入あり→試算表96,000円で修正でマイナス24,000円で
72,000円の残高 - 支払家賃は、費用の勘定科目なので
損益計算書の借方に記入。
【前払家賃】
- 修正記入あり→試算表0円と修正でプラス24,000円で
24,000円になった - 前払家賃は資産なので、
貸借対照表の借方に記入。
これで、費用の繰延べの精算表の記入は完了です。
繰り返しになりますが・・
毎年同額または前期から加入の場合は、期首に再振替があることを忘れず計算してください。
練習問題
「決算において支払保険料の前払い処理を行う。この保険は、毎年7月1日に向こう1年分支払っている。決算日は3月31日」
練習問題解答
今日も最後までありがとうございました。
次回の110話は、精算表「収益の見越し」です。
Twitterは イラスト簿記問題問題編 第15問「仮受金」まで公開しています。
⭐️イラスト簿記問題編⭐️
— アヤコ@かんたん!イラストでわかる簿記 (@easy_boki) 2020年5月12日
第15問目「仮受金」
今日の問題は
内容がわからなかった入金の解決時の仕訳です😊
手付金も含まれています。
似ている勘定科目に気をつけて
くださいね😁
おさらいは、24、43話のブログをチェック✨#日商簿記#イラスト簿記問題編#簿記3級 pic.twitter.com/FPnUwNL8bZ