かんたん!イラストで分かる簿記

長崎で簿記講師をしています。イラストで簿記を学んでみましょう!

簿記きほんのき109【精算表】費用の繰延べ(毎年同額の支払い)

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簿記きほんのき109

 今日の学習内容

費用の繰延べを昨日学習しました。
今日は繰延べする費用が毎年払っていたなど、前期もその支払いがある場合の処理を学習しましょう。

 

 

毎年同額の支払い(おさらい)

この問題を考える時に、まず確認しておきましょう。


繰延べの処理をしたら翌期首にすることがありましたね。

「再振替仕訳」です!

 

再振替仕訳とは

決算整理で行った繰延べの仕訳の、逆の仕訳をするということです。

再振替の処理は83話でおさらいできます。

 

www.easy-boki.com

 

 

それではここから今日の精算表の学習です。

 

費用の繰延べ精算表記入

今日の例題

「家賃は毎年8月1日に向こう1年分を支払っており、当期も同額を支払っている。決算日は3月31日。」

 

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 「毎年8月1日に・・・」とありますので、支払家賃の96,000円は12ヶ月分ではありません。

その計算方法と仕訳のステップ少し丁寧に書いていきますね。

 

 

計算のステップ

精算表にある支払家賃の残高の96,000円は何ヶ月の家賃なのかを考えます。

 

  1. まず、何ヶ月次期に繰延べするのか考えましょう。
    タイムレコードを書き、4ヶ月が次期分とわかります。
    前期末には4ヶ月分の支払家賃を繰延べる仕訳を行っています。

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  2. 月数で書いたTフォームで情報を整理しましょう。
    期首に再振替仕訳(逆仕訳)を行い、さらに8月1日で12ヶ月分の支払を行っているので、支払家賃の残高は16ヶ月分だとわかります。

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    この計算で、精算表の試算表の96,000円の残高は、16ヶ月分の支払家賃であることがわかりました。

 

精算表を書いていきましょう!!

 

Step1.仕訳をする

1.保険料(費用)を減らす。
            /支払家賃 24,000

2.前払保険料(資産)を計上。
前払家賃 24,000 /支払家賃 24,000

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 ※前期にも繰延べの仕訳があることがわかったら、再振替仕訳が行われています。
 

 

 

Step2.修正記入に仕訳を書く

「Step1」の仕訳を修正記入に書きます。
仕訳と同じ勘定科目に、同じ方向にそのまま書いてください。 

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Step3.それぞれの勘定科目の残高を記入

これから、精算表にある各勘定科目の残高を、属するグループのところに記入していきます。

  

【支払家賃】

  • 修正記入あり→試算表96,000円で修正でマイナス24,000円で
    72,000円の残高
  • 支払家賃は、費用の勘定科目なので
    損益計算書の借方に記入。 

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【前払家賃】

  • 修正記入あり→試算表0円と修正でプラス24,000円で
    24,000円になった
  • 前払家賃は資産なので、
    貸借対照表の借方に記入。

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 これで、費用の繰延べの精算表の記入は完了です。 

 

繰り返しになりますが・・

毎年同額または前期から加入の場合は、期首に再振替があることを忘れず計算してください。

 

練習問題

決算において支払保険料の前払い処理を行う。この保険は、毎年7月1日に向こう1年分支払っている。決算日は3月31日」

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練習問題解答

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今日も最後までありがとうございました。

次回の110話は、精算表「収益の見越し」です。

 

 

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