今日の学習内容
決算日において、費用科目の残高に次年度の分が入っていた場合の処理方法です。
次期分を繰延べる処理を精算表に記入する学習をします。
費用の繰延べ(おさらい)
当期に払った費用から、次期以降の分を差し引いて次期に持ち越す。
次期以降の分を差し引いて、時期に持ち越すことを繰延べといいます。
(時期に持っていく)
81話で学習した受取家賃(収益)の繰延べです。
7月1日に1年分保険料を支払っていますので、次期の費用が含まれています。
処理内容が苦手だなという方は81話をもう一度確認してみましょう。
それではここから今日の精算表の学習です。
費用の繰延べ精算表記入
今日の例題
「決算において保険料の前払い処理を行う。この保険は、当期の8月1日に加入し1年分支払っている。決算日は3月31日」
Step1.仕訳をする
1.保険料(費用)を減らす。
/保険料 1,000
2.前払保険料(資産)を計上。
前払保険料 1,000 /保険料 1,000
Step2.修正記入に仕訳を書く
「Step1」の仕訳を修正記入に書きます。
仕訳と同じ勘定科目に、同じ方向にそのまま書いてください。
Step3.それぞれの勘定科目の残高を記入
これから、精算表にある各勘定科目の残高を、属するグループのところに記入していきます。
【保険料】
- 修正記入あり→試算表3,000円で修正でマイナス1,000円で
2,000円の残高 - 保険料は、費用の勘定科目なので
損益計算書の借方に記入。
※「保険料」は「支払保険料」という勘定科目の場合もあります。
【前払保険料】
- 修正記入あり→試算表0円と修正でプラス1,000円で
1,000円になった - 前払保険料は資産なので、
貸借対照表の借方に記入。
これで、費用の繰延べの精算表の記入は完了です。
当期分の費用だけを計上するのが目的ですので、時期の分を除きます。
こちらも月数のカウントを間違えない様にしてください。
練習問題
「決算において保険料の前払い処理を行う。この保険は、当期の2月1日に加入し1年分支払っている。決算日は3月31日」
練習問題解答
今日も最後までありがとうございました。
次回の109話は、精算表「費用の繰延べ(毎年同額の支払い)」です。
Twitterは イラスト簿記問題問題編 第14問「給料の支払い」まで公開しています。
⭐️イラスト簿記問題編⭐️
— アヤコ@かんたん!イラストでわかる簿記 (@easy_boki) 2020年5月11日
第14問目「給料の支払い」
今日の問題は
給料から税金などを差し引き
支払った時の仕訳です😊
おさらいは、40話のブログをチェック✨#日商簿記#イラスト簿記問題編#簿記3級 pic.twitter.com/5E5BhvrcVH