今日の学習内容
前回、105話の減価償却の仕訳と精算表の記入に続いて、減価償却を行います。
昨日と異なる点は、減価償却する固定資産を会計期間の途中で購入していたところです。
期中購入した固定資産の減価償却費
会計期間の途中(期中)で購入した場合は、購入時から決算の時まで計算した分を減価償却費として計上します。
使った分だけ減価償却費として計上します!ということです。
期中購入固定資産の減価償却費例
- 車両:600,000円(取得原価)
- 耐用年数:5年
- 残存価額 0円
- 取得時期:当期の2月1日
- 会計期間:4月1日〜3月31日
このケースの場合、2月と3月の2ヶ月間使用しています。
このように月割り計算を行い、20,000円を減価償却費として計上します。
仕訳は
減価償却費20,000/減価償却累計額20,000
ですね。
この解説は77話で学習済みです。
それではここから今日の精算表の学習です。
減価償却の精算表記入
「決算において、当期7月1日に取得し、使用を開始した建物について定額法で減価償却を行う。」
- 取得原価:80,000円
- 残存価格:取得原価の10%
- 耐用年数:10年
- 記帳方法:間接法
- 会計期間:4月1日〜3月31日
減価償却費の計算
仕訳をする前に、減価償却費の計算しましょう。
(取得原価ー残存価額)÷耐用年数=減価償却費
(80,000円ー8,000円)÷10年×9ヶ月÷12ヶ月=5,400円
Step1.仕訳をする
1.減価償却費(費用)の計上。
減価償却費 5,400/
2.減価償却累計額を計上。
減価償却費 5,400 /減価償却累計額5,400
Step2.修正記入に仕訳を書く
「Step1」の仕訳を修正記入に書きます。
仕訳と同じ勘定科目に、同じ方向にそのまま書いてください。
Step3.それぞれの勘定科目の残高を記入
これから、精算表にある各勘定科目の残高を、属するグループのところに記入していきます。
【建物】
- 修正記入なし
- 建物は資産なので、貸借対照表の借方に記入
【減価償却累計額】
- 修正記入あり→試算表0円で修正でプラス5,400円で
5,400円の残高 - 減価償却累計額は、資産のマイナスを表す勘定科目なので
貸借対照表の貸方に記入。
【減価償却費】
- 修正記入あり→試算表0円と修正でプラス5,400円で
5,400円になった - 減価償却費は費用なので、
損益計算書の借方に記入。
これで、減価償却に関する精算表の記入は完了です。
今日も練習問題を準備しましたので、解いてみましょう!!
練習問題
練習問題解答
期中購入の固定資産の減価償却は、月割り計算を間違えないようにしっかり数えてくださいね。
今日も最後までありがとうございました。
次回の107話は、精算表「収益の繰延べ」です。
Twitterは イラスト簿記問題問題編 第12問「売上に関する仕訳」まで公開しています。
手付金や送料などの処理も含まれます。
⭐️イラスト簿記問題編⭐️
— アヤコ@かんたん!イラストでわかる簿記 (@easy_boki) 2020年5月9日
第12問目「売上に関する仕訳」
今日の問題は販売時の仕訳ですが
その際に手付金や送料などを
処理する内容を含みます😊
ぜひ、解いてみてください‼️
おさらいは、24、28話のブログをチェック✨#日商簿記#イラスト簿記問題編#簿記3級 pic.twitter.com/NdvTJF8wDq