今日の学習内容
決算日に置いて、収益科目の残高に次年度の分が入っていた場合の処理方法です。
次期分を繰延べる処理を精算表に記入する学習をします。
収益の繰延べ(おさらい)
当期に受け取った収益から、次期以降の分を差し引いて次期に持ち越す。
次期以降の分を差し引いて、時期に持ち越すことを繰延べといいます。
(時期に持っていく)
81話で学習した受取家賃(収益)の繰延べです。
12月1日に1年分受け取っていますので、次期の収益が含まれています。
処理内容が苦手だなという方は81話をもう一度確認してみましょう。
それではここから今日の精算表の学習です。
収益の繰延べ精算表記入
「受取家賃については当期に契約したものであり、12月1日に向こう1年分を受け取っている。決算日は3月31日」
Step1.仕訳をする
1.受取家賃(収益)を減らす。
受取家賃 80,000/
2.前受家賃(負債)を計上。
受取家賃 80,000 /前受家賃 80,000
Step2.修正記入に仕訳を書く
「Step1」の仕訳を修正記入に書きます。
仕訳と同じ勘定科目に、同じ方向にそのまま書いてください。
Step3.それぞれの勘定科目の残高を記入
これから、精算表にある各勘定科目の残高を、属するグループのところに記入していきます。
【受取家賃】
- 修正記入あり→試算表120,000円で修正でマイナス80,000円で
40,000円の残高 - 受取家賃は、収益の勘定科目なので
損益計算書の貸方に記入。
【前受家賃】
- 修正記入あり→試算表0円と修正でプラス80,000円で
80,000円になった - 前受家賃は負債なので、
貸借対照表の貸方に記入。
これで、収益の繰延べの精算表の記入は完了です。
当期分の収益だけを計上するのが目的ですので、時期の分を除きます。
こちらも月数のカウントを間違えない様にしてください。
試験では月数で計算しなくてよい場合もあります。
例えば、第5問の決算整理事項の中にこのように書かれています。
「受取家賃に80,000円の前受け分がある。」
すでに次期分の前受が計算されているケースです。
この場合は、計算は不要ですのでそのまま前受け分の計上と受取家賃の減少の仕訳を行います。
受取家賃80,000/前受家賃 80,000
計算がないので簡単ですね。
では、今日も練習問題で確認してみましょう!!
決算日と受け取った月数に注意して問題を解く練習です。
練習問題
「受取家賃は当期の6月1日に向こう6ヶ月分を一括して受け取ったものである。決算日は9月30日。」
練習問題解答
今日も最後までありがとうございました。
次回の108話は、精算表「費用の繰延べ」です。
Twitterは イラスト簿記問題問題編 第13問「株式の発行」まで公開しています。
⭐️イラスト簿記問題編⭐️
— アヤコ@かんたん!イラストでわかる簿記 (@easy_boki) 2020年5月10日
第13問目「株式の発行」
今日の問題は
会社設立時の株式を発行した時の仕訳です😊
割とシンプルな問題ですよ😊
おさらいは、57話のブログをチェック✨#日商簿記#イラスト簿記問題編#簿記3級 pic.twitter.com/cCFmGUTBkZ