今日の学習内容
前回は、費用の繰延べについて一連の流れを学習しました。今日は、繰延のケースで「毎年同額を払っている場合」の仕訳を学習します。
苦手だという方が多い部分ですが、頑張っていきましょう。
前回のおさらい
前回まで、このような一連の処理を学習しました。
- 費用の支払い
- 決算時の費用の繰延べ
当期に払った費用から、次期以降の分を差し引いて次期に持ち越す。 - 翌期首、再振替仕訳
翌期首に再振替仕訳という逆仕訳を行います。
毎年同額を前払いしている時
例えばこのような問題文です。
「保険料は、毎年10月1日に向こう1年分を支払っており、当期も同額を支払っている。保険料の決算整理前の残高は90,000円である。3月31日、決算日につき前払い分を計上する。」
毎年払っている、去年からなど、前期にも支払いがある場合は、
前期で再振替仕訳をしていることを考えないといけません!!
イラスト内の例題
「保険料は、毎年10月1日に向こう1年分を支払っており、当期も同額を支払っている。保険料の決算整理前の残高は90,000円である。3月31日、決算日につき前払い分を計上する。」
問題文に「毎年払っている」または「前期から払っている」という文章が入っている場合は、再振替仕訳がされていることを思い出してください。
前期ではみ出した分は、今年の費用になるからですね。
例題2
もう一つ、毎年同額を支払っている例で確認してみましょう。
「毎年6月1日に12ヶ月分の家賃を同額支払っている。決算整理前の支払家賃の残高は42,000円である。」
残高の42,000円は何ヶ月の家賃なのかを考えます。
- まず、何ヶ月次期に繰延べするのか考えましょう。
タイムレコードを書き、2ヶ月が次期分とわかります。
- 月数で書いたTフォームで情報を整理しましょう。
支払家賃は14ヶ月分だとわかります。
- 次期に繰延べる分を計算しましょう。
残高を14ヶ月分のうちの2ヶ月分を繰り延べる計算をします。 - 仕訳をしましょう。
3で計算した2ヶ月分を繰延べる仕訳をします。
このような流れで、計算と仕訳を行います。
慣れるまで大変かもしれませんが、練習問題を用意しましたのでチャレンジしてみましょう。
練習問題
練習問題解答
今日も最後までありがとうございました!
Twitterは 148話「伝票の記入と仕訳」まで公開しています!
簿記きほんのき148
— アヤコ@かんたん!イラストでわかる簿記 (@easy_boki) 2020年4月17日
「伝票の記入と仕訳」
今日は、伝票からどんな仕訳なのか
考えてみましょう!
今日はたくさんのお祝いメッセージ
本当にありがとうございました😊#イラスト簿記#勉強垢 #簿記 #簿記2級#簿記3級 #経理#長崎 #日商簿記 pic.twitter.com/yZG89h4mFD