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簿記きほんのき86【決算】費用の見越しと翌期首の処理

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簿記きほんのき86

今日の学習内容

今日は費用の見越しです。今年の費用なのに、計上されていない分の決算時の処理です。

「おさらい」とある部分は以前ブログに書いてある部分ですが、ここから見る方のために掲載しています。しっかりおさらいしている方は、飛ばして読んでいただいて大丈夫です。

 

 

 

収費用の見越し処理とは(おさらい)

見越しの処理も繰延べと同じように

正しい仕訳をしても、収益や費用が当期分になっていない時に、決算時で調整を行う処理のことをいいます。

 

例えばこんな時・・

  • 今年の受取利息(収益)なのに、次期にもらうので今年分の収益が計上されていない。

  • 今年の通信費(費用)なのに、まだ払っていないので今年分の費用が計上されていない。

 

繰延は、次期分が入っているものをマイナスしましたが、見越しは計上されていないものをプラスする処理です。

 

見越しの処理パターン(おさらい)

見越しの処理も2つのパターンです。

  1. 収益の見越し
    当期の収益なのに、後でもらうことになっている収益を計上する。
  2. 費用の見越し
    当期の費用だけど、後払いなどで払っていない分の費用を計上する。

当期に払うはずの費用や、当期にもらうはずの収益を計上することを見越しといいます。
(払ったと見越して、もらったと見越して計上する)

 

 

 今日は、「費用の見越し」のみ仕訳を確認しましょう。

 

 

費用の見越しの仕訳

当期の10月1日に100,000円を借り入れた。借入期間は1年間、利息は年5%。利息は返済時に元金と合わせて支払う。決算において、当期分の支払利息を計上する。決算日は3月31日。

  

 

Step1
まずはタイムレコードを書いて情報を整理しましょう!

 

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当期の10月1日から借り入れをしていますが、利息は1年後の返済時に支払う契約なので今年の支払利息の費用が計上されていません。

この、当期の費用を計上する仕訳を行います。

 

 

 Step2

当期分の支払利息を計算しましょう。

 100,000円×5%×6÷12ヶ月=2,500円
     1年分の利息

 

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 Step3

決算時の見越しの仕訳をしましょう。

 

【仕訳の考え方】

 1、当期分の支払利息(費用)を増やす。

 2、未払利息(負債)の計上。
   後で利息を払う義務

 

 

1、当期分の支払利息(費用)を増やす。
  費用のプラスなので

  ⇨支払利息(+)借方の左。

 

(借) 支払利息 2,500/ 

 

2、未払利息(負債)の計上。
         負債のプラスなので

  ⇨未払利息(+)貸方の右

 

(借)支払利息 2,500未払利息 2,500

 

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この仕訳で、 今年分の支払利息2,500円が計上されましたね。

 

 

未払利息の勘定科目

未払は後で払う義務を表す科目なので、負債の勘定です。

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費用の見越し翌期首の処理

これまでと同じように、翌期首には再振替仕訳を行います。

再振替仕訳は決算時に行った時の逆仕訳です。

先ほどの仕訳例ならば

「未払利息2,500/支払利息2,500」が再振替仕訳です。

 

参考までに、1年後の返済時(9月末に)利息を支払った時まで書いてみました。
再振替をすることで地代が正しい金額になっていることを確認してください。

※元金の返済の仕訳は省略しています。

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練習問題

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練習問題解答

 

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今日で繰延べと見越しの処理は終了です。明日から、売上原価について学習します。

最後までありがとうございました!

 

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