問題編は、日商簿記3級範囲の仕訳練習問題をお届けしています。
今回は、決算整理の仕訳で利息の未払分を計上する仕訳です。
問題33
決算整理(未払分の計上)の仕訳
借入金200,000円は、×2年11月1日に年利3%(借入期間1年)で借り入れたもので、利息は元金とともに返済時に支払うこととなっている。本日決算日(×3年3月31日)につき未払分を計上する。
解き方解説
期中11月に借り入れた利息は、返済時に支払うことになっています。
利息の支払いは、次期なので当期分の未払である支払利息を計上します。
問題を解く時には、まずはタイムレコードを書いて情報を整理しましょう。
当期の未払である支払利息を計算してみましょう。
11月に借り入れてから決算日までの利息を計算します。
11月1日から3月31日までなので5ヶ月分の利息です。
200,000×3%×5ヶ月÷12ヶ月=2,500円
この当期分の支払利息を計上しますが、まだ支払っていないですね。
なので、未払を計上します。
【仕訳の考え方】
1、支払利息(費用)の増加
2、未払利息(負債)の増加
1、支払利息(費用)の増加
⇨費用(+)なので借方の左
支払利息 50,000/
※今年の費用として計上します。
2、未払利息(負債)の増加
⇨負債(+)なので貸方の右
支払利息 2,500/未払利息 2,500
これで取引の仕訳が完了です。
仕訳解答
では改めて仕訳の解答です。
仕訳のポイント
- 支払っていなくても、当期分の利息は費用として計上する。
(当期の正しい利益計算をするためです。) - 支払っていない分は未払として計上する。
- タイムレコードを書いて情報を整理しましょう。
費用の見越しとは、費用を払ったと見越して計上するという意味です。
今は、見越しという言い方をせず「未払分を計上する」など書かれていることも多いです。
決算時の未払費用の計上についてはブログの86話で紹介しています。
次回は、問題編34「賃貸借契約」の問題にチャレンジしてみましょう。
今日も最後までありがとうございました。