今日の学習内容
今日は実際の貸借対照表のフォームの書き方と注意点を学習します。
貸借対照表(おさらい)
- 決算日における資産・負債・純資産の内容と金額を表した一覧表です。
会社の財政状態を把握できる。 - 借方(左)に資産が書かれている。
- 貸方(右)に負債と純資産が書かれている。
今日は、この貸借対照表の記入形式を見ていきましょう。
貸借対照表記入の注意点
記入する際の注意ポイントです。
- 貸倒引当金
売掛金や受取手形の下に記入し引当金をマイナスとして記載し残額を書く。 - 繰越商品
「商品」と書く。 - 減価償却累計額
それぞれの固定資産の下にマイナスとして記載し、残額を書く。 - 「前払××、未収××、未払××、前受××」などの記入
前払費用などとまとめて表示。 - 繰越利益剰余金
残高に当期純利益をプラスして表示する。
貸借対照表の作成
それでは、決算整理が終わった後の残高を貸借対照表に記入していきましょう。
資産の記入
決算整理後残高試算表から、資産の科目を左側に記入します。
注意するポイント
- 繰越商品を「商品」と記入する。
- 貸倒引当金や減価償却累計額は資産のマイナス分として書く。
- 「〇〇減価償却累計額」の〇〇の備品などの部分は記入しない。
- 資産科目の「未収〇〇」「前払〇〇」の記載に注意
未収家賃・未収利息など→未収収益
前払保険料・前払地代など→前払費用
※今回の例題にはありません。
負債の記入
負債の科目を貸借対照表の右側に記入します。
注意するポイント
- 負債科目の「未払〇〇」「前受〇〇」の記載に注意
未払家賃・未払利息など→未払費用
前受地代・前受利息など→前受収益
※今回のイラストでは、「未払利息」のみ登場しています。
純資産の記入と合計
最後に純資産を記入して合計を出します。もちろん貸借の合計は一致します。
注意するポイント
- 繰越利益剰余金は当期純利益を加算して記入する。
当期純損失が出た場合
当期純損失が出た場合は、繰越利益剰余金が損失の分減少します。
繰越利益剰余金の残高から当期純損失の金額をマイナスしたものを繰越利益剰余金に書きましょう。
決算書の記入練習
次の残高試算表にもとづいて、貸借対照表と損益計算書を完成させなさい。
(今回の解説と同じものです。)
練習用(解答)
これで、決算書の記載方法は終わりです。今日も最後までありがとうざいました。
次回は、まだ学習していない仕訳(分記法)を学習します。
Twitterは イラスト簿記問題問題編 第26問「固定資産の売却」まで公開しています。
期中売却の問題です!良い練習になるので頑張って解いてみて欲しい問題です。
⭐️イラスト簿記問題編⭐️
— アヤコ@かんたん!イラストでわかる簿記 (@easy_boki) 2020年5月23日
第26問目「固定資産の売却」
固定資産の売却を期中に行った場合の仕訳です😊
問題文長めですが、時系列に情報を整理して
解いてみましょう!
おさらいは
79話のブログをチェック✨#日商簿記#イラスト簿記問題編#簿記3級 pic.twitter.com/SHraXIMXxZ