今日の学習内容
これまで損益計算書を簡略した形で見てきましたが、今日は実際の損益計算書のフォームの書き方と注意点を学習します。
損益計算書(おさらい)
- 一定期間の会社の経営成績を表した一覧表です。
どれくらい利益または損失があったか把握できる。 - 借方(左)に費用が書かれている。
- 貸方(右)に収益が書かれている。
- 収益と費用の差額で、利益か損失が計算される。
今日は、この損益計算書の記入形式を見ていきましょう。
損益計算書記入の注意点
日商簿記3級で作成する損益計算書は、勘定式と言われる形式です。
損益計算書に記入する際の注意ポイント
- 「仕入」は「売上原価」と記載する。
決算整理後は、仕入勘定は売上原価になっているため。 - 「売上」は「売上高」と記載する。
- 収益と費用の差額で当期純利益または当期純損失を記入。
- 借方と貸方の合計は必ず一致する。
赤で書いている部分は間違えが多いので気をつけましょう。
損益計算書の作成
それでは、決算整理が終わった後の残高を損益計算書に記入していきましょう。
費用から書いていますが、収益からでも記入してOKです。
費用の記入
決算整理後残高試算表から、費用の科目を左側に記入します。
「仕入」の残高を「売上原価」と記入するところを注意しましょう。
収益の記入
試算表から収益の科目を損益計算書の右側に記入します。
「売上」は「売上高」と記入しましょう。
利益の記入と合計
費用と収益の記入が終わったら、利益または損失の計算をして、貸借の合計を記入します。
- 収益の合計を計算
- 費用の合計を計算
- 収益と費用の差で、利益または損失の計算。
- 当期純利益または当期純損失を記入。
- 貸借の合計をそれぞれ記入する。
当期純損失が出た場合
収益より費用が多いと、当期純損失が出ます。
その場合は、当期純損失は貸方側に記入し、合計金額を貸借に記入します。
試験では
実際の試験では、決算整理前残高試算表にもとづいて、決算整理仕訳などをを自分で行ってから損益計算書を作成していきます。
また、損益計算書には、勘定科目の一部の( )になっている部分を埋めていくように解答していきます。
今回は基本的な記載方法を学習しましたが、試験での記入や下書きのコツや手順は工夫ができます。
ここではなかなか書けないのですが・・。
いつか動画などで、公開できればと考えています。
今日も最後までありがとうざいました。
次回は、貸借対照表の作成です。
Twitterは イラスト簿記問題問題編 第25問「売掛金の回収」まで公開しています。
⭐️イラスト簿記問題編⭐️
— アヤコ@かんたん!イラストでわかる簿記 (@easy_boki) 2020年5月22日
第25問目「売掛金の回収」
売掛金の回収を約束手形と
以前自分が振り出した小切手で
受け取った場合の仕訳です😊
おさらいは
手形は36話
小切手は33話のブログをチェック✨#日商簿記#イラスト簿記問題編#簿記3級 pic.twitter.com/79XMMvtcb6