今日の学習内容
122話は、帳簿の締め切りの概要でした。今日は、帳簿の締め切り手順のStep1である収益と費用の振り替えを行います。
帳簿の締め切り手順(おさらい)
締め切り方は以下の手順に沿って行っていきます。
Step1
収益・費用を「損益」に振り替え
新たに、「損益」勘定を作り、収益と費用の残高を振り替えます。
残高を0にするために損益勘定に移動
Step2
当期純利益(または損失)を「繰越利益剰余金」に振り替え
1の損益勘定には収益と費用があり、その差額を繰越利益剰余金に移動します。
損益勘定の貸借差を移動します。
Step3
各勘定を締め切る
収益・費用の貸借の合計の一致を確認して二重線で締め切る。
資産・負債・純資産は「次期繰越」を書いて二重線で締め切る。
全ての勘定を締め切ります。
では、Step1の収益と費用の振り替えを見てみましょう!
収益・費用の振り替え
勘定の締め切りは、収益・費用の各勘定から行います。
総勘定元帳元帳上で当期純利益(または損失)を計算するために、総勘定元帳に「損益」勘定を作ります。
その「損益」勘定に収益・費用を振り替える(移動する)ことで、収益と費用勘定の残高は0円になります。
では、これらの勘定の残高を「損益」に振り替え(移動して)いきましょう!!
収益の振り替え
「売上」を損益に振り替え
- 売上(収益)のマイナス側(左)に書いて0円にする。
- 売上の金額を損益の右に書く
これで、売上の残高は0円になり、損益への移動が完了しました。
「受取家賃」を損益に振り替え
- 受取家賃(収益)のマイナス側(左)に書いて0円にする。
- 受取家賃の金額を損益の右に書く
これで、受取家賃の残高は0円になり、損益への移動が完了しました。
費用の振り替え
「仕入」を損益に振り替え
- 仕入(費用)のマイナス側(右)に書いて0円にする。
- 仕入の金額を損益の左に書く
これで、仕入の残高は0円になり、損益への移動が完了しました。
「支払利息」を損益に振り替え
- 支払利息(費用)のマイナス側(右)に書いて0円にする。
- 支払利息の金額を損益の左に書く
これで、支払利息の残高は0円になり、損益への移動が完了しました。
収益・費用の振り替え完了後
収益と費用の振り替えの仕訳をまとめると・・
収益の振り替え仕訳
売上 100,000/損益 120,000
受取家賃 20,000/
費用の振り替え仕訳
損益 40,000/仕入 30,000
/支払利息 10,000
この仕訳を行った結果、損益の勘定はこのようになりました。
この「損益」の差額が利益です。
次のステップで「繰越利益剰余金」に振り替え(移動)します。
今日も最後までありがとうざいました。
次回は、Step2の利益と損失を繰越利益剰余金に振り替える手順です。
Twitterは イラスト簿記問題問題編 第29問「当座借越」まで公開しています。
⭐️イラスト簿記問題編⭐️
— アヤコ@かんたん!イラストでわかる簿記 (@easy_boki) 2020年5月26日
第29問目「当座借越」
今日は、当選借越契約をしている会社の仕訳です😊
改定により扱いが変更になった論点ですね。
おさらいは
67話のブログをチェック✨#日商簿記#イラスト簿記問題編#簿記3級 pic.twitter.com/bAO5AvXbGM