今日の学習内容
今日は、決算整理なども終わった後の帳簿の「締め切り」についてその手順や概要を学習します。
帳簿の締め切りとは
決算の手続きを終えると、次期に向けて帳簿も準備をします。
当期と次期の区切りをつけることを「帳簿の締め切り」といいます。
収益・費用勘定の締め切り
収益・費用の勘定は、当期の利益を計算するための損益計算書のグループです。
損益計算書は、1年間(会計期間)の利益や損失を計算するためのものなので、次期には勘定の残高は0からスタートします。
収益と費用は残高を0にして帳簿を締め切ります。
資産・負債・純資産勘定の締め切り
この3つのグループは貸借対照表に書かれる勘定です。
貸借対照表には、現金や借入金、資本金などの勘定の残高が書かれていますね。
イラストにもあるように、現金残高や借入金が次期に0になったらおかしいですよね。
資産・負債・純資産勘定の残高は、次期に繰越します。
これらの手続きを行うために、手順がありますのでみていきましょう。
帳簿の締め切り手順
締め切り方は以下の手順に沿って行っていきます。
- 収益・費用勘定を「損益勘定」に振り替える。
- 当期純利益(または損失)を「繰越利益剰余金」に振り替える。
- 各勘定を締め切る。
収益・費用を「損益」に振り替え
新たに、「損益」勘定を作り、収益と費用の残高を振り替えます。
残高を0にするために損益勘定に移動
当期純利益(または損失)を「繰越利益剰余金」に振り替え
1の損益勘定には収益と費用があり、その差額を繰越利益剰余金に移動します。
損益勘定の貸借差を移動します。
各勘定を締め切る
収益・費用の貸借の合計の一致を確認して二重線で締め切る。
資産・負債・純資産は「次期繰越」を書いて二重線で締め切る。
全ての勘定を締め切ります。
今日は、帳簿の締め切りはどんなことをするのか?というざっくりした内容を確認しました。
次回は「1の収益と費用の振り替え」を具体的な手順に沿って帳簿の締め切りを行っていきます。
今日も最後までありがとうざいました。
Twitterは イラスト簿記問題問題編 第28問「現金過不足」まで公開しています。
現金過不足の原因が判明した時の仕訳です。
⭐️イラスト簿記問題編⭐️
— アヤコ@かんたん!イラストでわかる簿記 (@easy_boki) 2020年5月25日
第28問目「現金過不足」
今日は、現金過不足が判明した時の仕訳です😊
苦手な方も多いので、ちょこちょこ出題しようかなと
思っています!
おさらいは
59話のブログをチェック✨#日商簿記#イラスト簿記問題編#簿記3級 pic.twitter.com/edKwv0Bwc8