今日の学習内容
前回のブログでは、精算表全体の書き方と合計などを学習しました。今日は、前回のブログでも触れましたが、利益・損失それぞれの場合の書き方を確認します。
精算表とは(おさらい)
精算表は、決算整理前の残高試算表に決算整理を行った結果を反映させ、損益計算書や貸借対照表ができるまでの過程を一覧表にしたものです。
- 残高試算表 決算整理する前の残高
↓ - 修正記入 決算事項・決算整理の仕訳
↓ - 損益計算書・貸借対照表
最後の決算書(損益計算書・貸借対照表)ができるまでの過程を表した一覧表です。
損益計算書と損益計算書の繋がり(おさらい)
損益計算書には費用と収益が書かれており、その差額で当期の利益または損失が計算されます。
貸借対照表にも計算された利益か損失を精算表に記入します。
- 利益が出た場合は、純資産が増加
- 損失が出た場合は、純資産が減少
このブログの8話にこの決算書の繋がりについては学習済みですが、簡単な繋がりをおさらいのために書いておきますね。
このように利益が出た場合と損失が出た場合では、貸借対照表の記載が異なってきます。
それでは精算表のそれぞれの場合の記入方法を確認しましょう。
精算表(利益が出た場合)
- 収益と費用それぞれの合計を計算し差額を計算します。
58,100円ー46,260円=11,840円
収益が多いので「利益」が出ました。 - 勘定科目の「当期純( )」に利益と記入
- 利益の金額を損益計算書の借方(左)に書くと合計が一致します。
- 利益が出たので、貸借対照表の純資産のプラス貸方(右)に利益の金額を記入し合計を出すと貸借の金額が一致します。
精算表の下に書いてある、図と同じ方向に数字が書かれていますね。
精算表(損失が出た場合)
- 収益と費用それぞれの合計を計算し差額を計算します。
45,100円ー46,260円=△1,160円
費用が多いので「損失」が出ました。 - 勘定科目の「当期純( )」に損失と記入
- 損失の金額を損益計算書の貸方(右)に書くと合計が一致します。
- 損失が出たので、貸借対照表の純資産のマイナス借方(左)に損失の金額を記入し合計を出すと貸借の金額が一致します。
これも精算表の下に書いてある、図と同じ方向に数字が書かれていますね。
利益が出た場合や損失が出た場合の数字を書く方向を丸暗記せずに、「利益が出たから純資産が増えるから貸借対照表の右に書くんだ!」などと意味も覚えておきましょう。
数回に渡ってブログで紹介した、精算表の書き方が全て終了しました。
精算表に出てくる仕訳や書き方は、カテゴリー「精算表」で全て見ることができますのでおさらいに使ってください。
次回のブログは、決算整理後残高試算表について見てみましょう。
今日も最後までありがとうございました。
Twitterは イラスト簿記問題問題編 第23問「切手・収入印紙の未使用分」まで公開しています。
⭐️イラスト簿記問題編⭐️
— アヤコ@かんたん!イラストでわかる簿記 (@easy_boki) 2020年5月20日
第23問目「切手・収入印紙の未使用分」
決算時に切手や収入印紙など資産価値があるものが
決算時に残っていた場合の仕訳です😊
おさらいは
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