今日の学習内容
税抜方式で、消費税預かったり、支払ったりした記録を決算時に計算して納税額を確定します。
今日は、消費税の決算時の仕訳と、消費税を税務署に支払った場合の処理を学習します。
前回のおさらい
前回は、消費税を税抜方式で仕訳した場合の処理を学習しました。
仮払消費税(資産)
税抜方式の処理において、消費税を支払った時に使用する勘定科目。
「商品11,000円(税込)を仕入れ代金は現金で支払った。(税抜方式で処理)」
仮受消費税(負債)
税抜方式の処理において、消費税を預かった時に使用する勘定科目。
「商品50,000円(税別)を売り上げ、消費税5,000円と共に現金で受け取った。(税抜方式で処理)」
今日の仕訳はこの2つ
- 消費税の計算と仕訳
- 消費税納付の仕訳
今日はこの2つの処理を学習します。
消費税の決算時の処理と仕訳
決算時には、消費税の納税額を計算し、納期限までに税務署に納付します。
税込み方式で処理を行っている場合、この2つの勘定科目の残高を確認します。
決算時には仮払消費税には、預かった消費税の総額が書かれ、仮払消費税には支払った分の消費税の総額が書かれています。
消費税納税額=預かった消費税ー支払った消費税
100,000円(預かり)ー30,000円(支払い)=70,000円
納税額は70,000円と計算され、決算日から2ヶ月以内に納税をします。
今年の納税額が確定し、「未払消費税」(後で支払う義務)の勘定科目を使い、仕訳を行います。
「未払消費税」勘定
税抜方式の処理において、消費税を払う義務のある金額を表す勘定科目。
- 「未払消費税」は負債のグループ
- 負債グループなので、貸借対照表の右側に記載されます。
- 負債は貸借対照表の右に書かれているので
未払消費税(+)→ 右
未払消費税(ー)→ 左
決算時の仕訳をしてみましょう。
「決算にあたり、消費税の納付額を計算し、確定した。当期の仮払消費税は30,000円で、仮受消費税は100,000円である。(税抜方式で処理)」
消費税が確定するので、仮払・仮受ではなくなります。
【仕訳の考え方】
1、仮払消費税(資産)を減少。
2、仮受消費税(負債)の減少。
3、差額を未払消費税(負債)を増加。
※1と2はどちらを先に処理しても大丈夫です。
1、仮払消費税(資産)の減少。
資産のマイナスなので
⇨仮払消費税(ー)貸方の右。
/ 仮払消費税 30,000
2、仮受消費税(負債)の減少。
負債の減少なので
⇨仮受消費税(ー)借方の左
仮受消費税 100,000 /仮払消費税 30,000
3、差額を未払消費税(負債)を増加。
負債のプラスなので
⇨未払消費税(+)貸方の右
仮受消費税 100,000 /仮払消費税 30,000
/未払消費税 70,000
※差額は受け取った消費税が多く、70,000を後日納付します。
消費税納税時の仕訳
消費税の納付時期は、決算日より2ヶ月以内です。
例えば、3月末が決算の会社の場合は、5月末までに納付をする必要があります。
税込方式の場合
税込方式の場合は、仮払消費税や仮受消費税の勘定科目を使用しないので、決算時に預かった消費税と支払った消費税を計算し納税額を確定します。
そのため、確定時の仕訳はこのような処理を行います。
租税公課 70,000/未払消費税 70,000
なお、支払い時の仕訳は税抜方式と同様の未払消費税の減少をする仕訳をします。
今日は、消費税の決算時の仕訳と納付時の仕訳でした。
明日は、法人税についての仕訳を学習します。
Twitterは 158話「イラスト簿記振り返り 最終回」です!
簿記きほんのき158
— アヤコ@かんたん!イラストでわかる簿記 (@easy_boki) 2020年4月27日
「イラスト簿記 振り返り 最終回」
3級範囲いよいよ今日で最終回です😭
偶然にも開業記念日が、ひとつの区切り。
でも、書いて学ぶ方の応援は続けます!
よろしくお願いします😊
158日書いたなぁ😭#イラスト簿記#勉強垢 #簿記 #簿記2級#簿記3級 #経理#長崎 #日商簿記 pic.twitter.com/osnyI58Mla