問題編は、日商簿記3級範囲の仕訳練習問題をお届けしています。
今回は、商品を仕入れた場合の税抜方式での仕訳です。
問題10 税抜方式の仕訳
商品200,000円(税抜)を仕入れ、代金は消費税10%を含めた金額を掛けとした。なお、消費税については税抜方式で記帳している。
解き方解説
掛けで仕入れをした仕訳ですが、税抜方式なので支払った消費税を分けて仕訳を行います。
税抜方式で使用する消費税の科目は
- 仮払消費税(資産)
消費税を支払ったときに使用する。 - 仮受消費税(負債)
消費税を受け取った(預かった)ときに使用する。
この問題の場合は、消費税を支払っているので、仮払消費税です。
貸借どちらか迷ってしまう方は分かるところから仕訳を書いてOKですよ。
【仕訳の考え方】
1、買掛金(負債)の増加
2、仕入(費用)の増加
3、仮払消費税(資産)の増加
1、買掛金(負債)の増加
⇨買掛金(+)なので貸方の右
/買掛金 220,000
※仕入れ先にいくら払うかを考えましょう。
2、仕入(費用)の増加
⇨仕入(+)なので借方の左
仕入 200,000 /買掛金220,000
※消費税は別に計上するので仕入れた商品の金額のみです。
3、仮払消費税(資産)の増加
⇨仮払消費税(+)なので借方の左
仕入 200,000 /買掛金220,000
仮払消費税 20,000
これで取引の仕訳が完了です。
仕訳解答
では改めて仕訳の解答です。
仕訳のポイント
- 税抜方式の消費税を支払った時は「仮払消費税」で処理。
- 仕訳は、自分の分かりやすいところから埋めていく。
税抜方式の仕訳についてはブログの93話でおさらいしましょう。
次回は、問題編11「仕入債務の仕訳」の問題にチャレンジしてみましょう。
今日も最後までありがとうございました。
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