問題編は、日商簿記3級範囲の仕訳練習問題をお届けしています。
今回は、買掛金を電子記録債権記録機関での支払いに変更になった場合の仕訳です。
問題11 仕入債務の仕訳
佐世保株式会社に対する買掛金200,000円の支払いについて電子記録債権機関で行うため、同社の承諾を得て、取引銀行を通じて発生記録を行った。
解き方解説
佐世保株式会社に買掛金が200,000円あり、その支払い方法を電子記録の方式に変更する仕訳です。
電子記録債権機関での取引で使用する科目は
- 電子記録債権(資産)・・もらえる権利
- 電子記録債務(負債)・・支払う義務
この問題の場合は、佐世保株式会社に支払う義務があります。支払い方法が変わってもその義務があるのは変わりませんね。
【仕訳の考え方】
買掛金という負債がなくなり、代わりに電子記録債務という負債が発生した仕訳です。
1、買掛金(負債)の減少
2、電子記録債務(負債)の増加
1、買掛金(負債)の減少
⇨買掛金(ー)なので借方の左
買掛金 200,000 /
2、電子記録債務(負債)の増加
⇨電子記録債務(+)なので貸方の右
買掛金 200,000 /電子記録債務 200,000
これで取引の仕訳が完了です。
仕訳解答
では改めて仕訳の解答です。
仕訳のポイント
- 電子記録での支払う義務は「電子記録債務」
電子記録の仕訳についてはブログの49話でおさらいしましょう。
次回は、問題編12「売上に関する仕訳」の問題にチャレンジしてみましょう。
今日も最後までありがとうございました。