今日の学習内容
精算表を作成しながら、決算整理仕訳を学習してきました。今日は、決算整理仕訳が全て完了した後の、合計や利益や損失の算出などを学習していきます。
精算表記入の手順
- 決算整理に必要な仕訳を行い、「修正記入」に数字を入れる。
- 修正記入の合計を出す。
- 修正記入で書いた各勘定の残高を損益計算書または貸借対照表に記入する。
- 損益計算書で利益または損失の金額を計算して合計を出す。
- 利益または損失の金額を貸借対照表に記入する。
さっそく精算表に記入していきましょう。
修正記入を書き、合計する
決算整理に必要な仕訳を行い、「修正記入」に数字を入れ、合計を出す。
修正記入の合計が合わない場合は、記入漏れや貸借逆に書いてあることがあるのでチェックしましょう。
各勘定科目の残高を出し、決算書に記入
勘定科目がどのグループに属するかで、損益計算書か貸借対照表のどちらかに記入します。(これまでの仕訳で学習した通りです。)
例)現金の残高は、28,500円。資産なので貸借対照表に記入
利益または損失を損益計算書で計算し、合計を出す。
- 収益が費用より多い場合は「利益」
「収益>費用 利益」
利益が出た場合は、左(借方)に利益を書きます。
- 収益が費用より少ない場合は「損失」
「収益<費用 損失」
損失が出た場合は、右(貸方)に損失の数字を書きます。
利益または損失を貸借対照表に記入し合計
- 利益が出た場合
利益が増加すると純資産が増加するので、貸借対照表の右(貸方)に記入。 - 損失が出た場合
損失が出ると純資産が減少するので、貸借対照表の左(借方)に記入。
※損益計算書で記入した方向と反対になるので注意してください。
これで、計算は完了し精算表が完成しました。
試験で時間がない時は
精算表の問題は、最後の合計が合わなくても部分点を取れます。
修正記入だけを書いても得点にならない場合も多く、損益計算書や貸借対照表までを含めて採点される場合が多いです。
例えば、現金勘定なら
修正記入と貸借対照表に残高の記入あり→得点あり。
修正記入しか書かず、貸借対照表に残高なし→得点なし。
なので、時間がない時は、
「修正記入→損益計算書または貸借対照表」の横方向に数字を埋めていくと部分点が取れることが多いようです。
精算表の合計は合えば本当に嬉しいのですが、合わせることに時間をかけすぎて、損益計算書や貸借対照表に全く数字を記入せず得点が取れないことがないようにしましょう。
練習問題
今日の、イラストの精算表の集計のみを行うフォームを掲載します。
すでに仕訳が済んでいる状態です。正解は今日の解説と同じです。
明日は、精算表で利益と損失それぞれの記入の仕方をもう少し見てみましょう。
今日も最後までありがとうございました。
Twitterは イラスト簿記問題問題編 第22問「販売諸掛」まで公開しています。
⭐️イラスト簿記問題編⭐️
— アヤコ@かんたん!イラストでわかる簿記 (@easy_boki) 2020年5月19日
第22問目「販売諸掛」
商品を販売した時、相手の送料を
立て替えした場合の仕訳です😊
おさらいは
29話のブログをチェック✨#日商簿記#イラスト簿記問題編#簿記3級 pic.twitter.com/dZ6zD0RzUR