今日の学習内容
今日は減価償却の仕訳と精算表の記入方法を学習をします。
減価償却(おさらい)
減価償却は、固定資産の価値を減少させるとともに、その減少分を「減価償却費」として計上する手続きです。
定額法の計算と計算に使う要素
- 取得原価(固定資産の金額はいくら?)
固定資産の取得にかかった金額です。 - 耐用年数(何年使えるのかな?)
固定資産を使用できる期間を見積もった年数です。 - 残存価額(最後いくらになる?)
耐用年数がまで使った時に残っている金額です。
※問題文には「残存価格ゼロ」とか「取得原価の○%」など指定されます。
減価償却費の計算方法は75話でおさらいできます。
減価償却の記帳方法
間接法
固定資産の金額を直接減らさず、「減価償却累計額」を使う方法。
減価償却費〇〇/減価償却累計額〇〇
おさらいが済んだところで、精算表を書きながら減価償却費の仕訳を確認しましょう!
減価償却の精算表記入
「決算において、所有する建物(取得原価60,000円、耐用年数10年、残存価格ゼロ)について定額法により減価償却を行う。」
減価償却費の計算
仕訳をする前に、減価償却費の計算しましょう。
(取得原価ー残存価額)÷耐用年数=減価償却費
(60,000円ー0円)÷10年=6,000円
Step1.仕訳をする
1.減価償却費(費用)の計上。
減価償却費 6,000/
2.減価償却累計額を計上。
減価償却費 6,000 /減価償却累計額6,000
Step2.修正記入に仕訳を書く
「Step1」の仕訳を修正記入に書きます。
仕訳と同じ勘定科目に、同じ方向にそのまま書いてください。
Step3.それぞれの勘定科目の残高を記入
これから、精算表にある各勘定科目の残高を、属するグループのところに記入していきます。
【建物】
- 修正記入なし
- 建物は資産なので、貸借対照表の借方に記入。
【減価償却累計額】
- 修正記入あり→試算表6,000円と修正でプラス6,000円で
12,000円の残高 - 減価償却累計額は、資産のマイナスを表す勘定科目なので
貸借対照表の貸方に記入。
【減価償却費】
- 修正記入あり→試算表0円と修正でプラス6,000円で
6,000円になった - 減価償却費は費用なので、
損益計算書の借方に記入。
これで、減価償却に関する精算表の記入は完了です。
今日は練習問題を準備しましたので、解いてみましょう!!
練習問題
練習問題解答
減価償却累計額は「備品減価償却累計額」と固定資産名が書かれていることも多いです。複数の固定資産がある場合は、どの資産の減価償却累計額か名前でわかります。
今日も最後までありがとうございました。
次回の106話は、精算表「減価償却費」ですが、期中で購入した固定資産の減価償却を行います。
Twitterは イラスト簿記問題問題編 第11問「仕入債務の仕訳」まで公開しています。
電子記録債務に関わる仕訳です。
⭐️イラスト簿記問題編⭐️
— アヤコ@かんたん!イラストでわかる簿記 (@easy_boki) 2020年5月8日
第11問目「仕入債務の仕訳」
今日の問題は支払い方法を変更する
仕訳です😊
勘定科目思い出してみましょう‼️
おさらいは、49話のブログをチェック✨#日商簿記#イラスト簿記問題編#簿記3級 pic.twitter.com/wZ0GkUSMZe