かんたん!イラストで分かる簿記

長崎で簿記講師をしています。イラストで簿記を学んでみましょう!

簿記きほんのき154 証ひょうの確認

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簿記きほんのき154

今日の学習内容

取引を仕訳する時に、確認する書類の種類などを今日は確認していきましょう。

 

 

証憑(証ひょう)とは

取引を帳簿に記入する際には、取引の事実を証明する書類を確認してから行います。

その取引の事実を証明する資料を「証憑(証ひょう)」といいます。

 

証憑の種類

取引に応じて、証ひょうは様々な種類があります。

商品売買などの際の証ひょうの例
  • 納品書・・納品した商品の詳細が書かれた書類。
         商品名や個数、単価、金額などが書かれています。

  • 請求書・・商品代金の請求内容の詳細が書かれた書類
         金額以外にも支払い方法や期日なども書かれています。

  • 領収書・・商品代金を支払った証拠となる書類
         受け取った側が発行します。
  • 注文書・・注文された商品名や個数などが書かれています。

  • 商品受領書・・商品を受け取った証明となる書類です。
銀行などから受け取る証ひょうの例
  • 当座勘定照合表・・当座預金の入出金明細
  • 入出金明細書・・普通預金などの明細
  • 返済予定表・・借入金の利息や支払額、返済期間などが書かれています。
社員などから受け取る証ひょうの例
  • 旅費交通費明細書・・旅費などの精算内容

 

その他、クレジットカードの明細書や給与の支払いに関するもの、小切手に関するものなど様々な証ひょうがあります。
経理担当者は、これらの証ひょうを確認して仕訳を行います。

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簿記の学習では、仕訳をする際に問題文を読んで仕訳を行うことが多いですが、実務では問題文ではなく、証ひょうを見て仕訳をします。

証ひょうの管理

取引の証拠となる大事な書類ですので、受け取ったものや発行した控えなどは分類してファイリングして管理します。

保管期間は、書類によって異なりますが、概ね7年間です。

 

今日は、証ひょうとは何かの概要のお話でしたが、証ひょうからの仕訳例を紹介しますね。

試験でも、仕訳問題に出題されています。

 

今日も最後までありがとうございました。

 

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Twitterは イラスト簿記問題問題編 第60問目「売上原価の算定」の仕訳問題を出題しています。