かんたん!イラストで分かる簿記

長崎で簿記講師をしています。イラストで簿記を学んでみましょう!

簿記きほんのき149 伝票の記入(一部現金取引①)

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今日の学習内容

前回のブログで山田くんが持った伝票の書き方の疑問は、一部が現金の仕訳だったらどうするのか?でした。今日は一部現金が入った仕訳を伝票に記入する方法を学習します。

 

 

一部現金取引とは

現金の増減ととそれ以外の取引がどちらも含まれている取引を、一部現金取引といいます。

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一部現金取引の伝票記入

もちろん現金は入金伝票や出金伝票と、振替伝票の2つに記入します。この2つの伝票に記入す方法が2通りあります。

  1. 取引を分解して伝票を書く方法
  2. 2つの取引があったとみなして書く方法

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今日は、1の取引を分解して書く方法を学習していきましょう!

 

取引例1
  • 現金取引
    100円は現金で売り上げ→入金伝票

  • その他の取引
    400円は掛けで売り上げ→振替伝票

このように取引を現金とその他の取引と仕訳を分解して、それぞれの伝票に記入します。

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取引例2
  • 現金取引
    300円を現金仕入れ→出金伝票

  • その他の取引
    700円を掛け仕入れ→振替伝票

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このように1つの取引を分解してそれぞれの伝票に記入します。

 

それでは、練習問題で確認しましょう。
練習問題は伝票から分解前の元の1つの取引を考える問題にしました。
チャレンジしてみましょう!!

 

練習問題

次の(1)及び(2)に示した各2枚の伝票は、それぞれある1つの取引について作成されたものである。これらの伝票から取引を推定してその仕訳を答えなさい。

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練習問題解答

それぞれの伝票の仕訳を行い、合算することで仕訳が完成します。

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以上が、取引を分解して伝票に記入する方法でした。


次回のブログでは、もう一つの方法、「2つの取引があったとみなして書く方法」を学習します。

今日も最後までありがとうございました。

 

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Twitterは イラスト簿記問題問題編 第55問「証ひょうからの仕訳」の仕訳問題を出題しています。