かんたん!イラストで分かる簿記

長崎で簿記講師をしています。イラストで簿記を学んでみましょう!

簿記きほんのき140 商品有高帳(先入先出法)

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簿記きほんのき140

今日の学習内容

前回商品有高帳はどんなものかを見てみました。今日は、商品有高帳の記入方法のうち「先入先出法」について学習するブログです。

 

商品有高帳とは

商品有高帳とは、商品の種類ごとに商品の出入りや在庫などを管理する補助元帳で、商品の数量、単価、金額が原価で記入されています。

 

商品有高帳の払出単価

同じ商品でも、仕入単価が異なる場合に、払出単価をいくらにするのかがが問題になります。

 

そこで、異なる単価で商品を仕入れた際に、払出単価を決定する方法が2つあります。

  • 先入先出法(先に受け入れた商品から、払い出していく方法)
  • 移動平均法(受け入れた都度、平均単価を計算していく方法)

 

先入先出法

先に仕入れした商品から、先に払い出されたと仮定して商品の払出単価を計算する方法です。

 

商品を受け入れた時(仕入)

4月2日に商品を受け入れました。

  1. 前月繰越とは異なる単価の商品を受け入れたので、2行に分けて記入します。 
  2. 残高欄も2行に分けて記入し『{ 』でくくります。

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商品を払い出した時(売上)

4月5日に商品を18個販売しました。

  1. 18個販売しているので、まずは前月繰越の5個、次に次に2日に仕入れた13個を払い出したとして記入して{ でくくります。
  2. 残高は、2日に仕入れた分のみ7個残っているのものを記入します。

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商品が返品された時

4月6日に商品が1個されて戻ってきました。

  1. 返品された1個を受入欄に記入します。
  2. 返品後の残高を記入します。

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練習問題

今月のりんごの仕入れと売上げの状況は次の通りである。商品有高帳を作成して下さい。

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締め切り方は142話で学習します。
次回のブログは、移動平均法の記入方法について学習します。

今日も最後までありがとうございました。

 

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Twitterは イラスト簿記問題問題編 第46問「証ひょう」の仕訳問題を出題しています。
証ひょうをみて仕訳をする問題です。