今日の学習内容
補助元帳の「買掛金元帳」の記入方法を学習します。仕入先ごとの買掛金の状況を管理す帳簿です。
買掛金元帳の項目
仕訳で「買掛金」が登場するときにその内容を記録する帳簿です。
仕入先ごとに帳簿を作成して、どの仕入先にいくら買掛金があるのか管理することができます。
①仕入先名
管理する仕入先名が記載されます。記載されている仕入先の買掛金のみ記入します。
②適要
取引の簡単な内容を記載します。（掛け仕入、返品など）
③借方
買掛金の減少額を記入します。
買掛金は負債なので借方がマイナスです。
「買掛金〇〇／現金〇〇」のように借方に買掛金が発生したときです。
④貸方
買掛金の増加額を記入します。
買掛金は負債なので貸方がプラスです。
「仕入〇〇／買掛金〇〇」のように貸方に買掛金が発生したときです。
⑤借／貸
買掛金の残高が、貸方にあるときは「貸」と記入します。
⑥残高
取引を記載した後の残高を記入します。
⑦次月繰越
月末に「次月繰越」を記入し、借方に月末の残高を記入します。
その後、借方と貸方の合計を計算し、二重線で締め切ります。
⑧前月繰越
次月に備えて、「前月繰越」と記入し、貸方に買掛金の残高を記入します。
買掛金元帳の取引内容は以下の通りです。
6/8の取引(買掛金ー)
マリ雑貨へ買掛金500円を現金で支払った。
買掛金(マリ雑貨) 500/現金 500
6/10の取引(買掛金金＋)
タンス屋より掛けで商品を900円を仕入れた。
仕入 900/買掛金(タンス屋) 900
6/11の取引(売掛金＋)
マリ雑貨より掛けで商品を600円を仕入れた。
仕入 600/買掛金(マリ雑貨) 600
6/13の取引(買掛金ー)
10日にタンス屋より仕入れた商品のうち300円を返品した。
買掛金(タンス屋) 300/仕入 300
6/23の取引(買掛金ー)
タンス屋の買掛金400円を現金で支払った。
買掛金(タンス屋) 400 /現金 400
タンス屋への買掛金は月末に600円が残っていることがわかります。
※マリ雑貨さんの月末締め切りは省略しています。
練習問題
次の取引について、買掛金元帳に記入してください。全て7月中の取引です。
- 11日 C商事より商品30,000円を仕入れ代金は掛けとした。
- 14日 D商事より商品55,000円を仕入れ代金は掛けとした。
- 15日 C商事から11日に仕入れた商品のうち、5,000円を返品した。
- 22日 D商事から商品70,000円を仕入れ、現金で支払った。
- 23日 C商事の買掛金10,000円を現金で支払った。
- 25日 D商事の買掛金30,000円を現金で支払った。
練習問題解答
以上で元帳の記入方法の説明が完了しました。
次回のブログは、「掛明細表」の記入方法です。
今日も最後までありがとうございました。
Twitterは イラスト簿記問題問題編 第４３問「固定資産の購入」の仕訳問題を出題しています。
⭐️イラスト簿記問題編⭐️
— アヤコ@かんたん！イラストでわかる簿記 (@easy_boki) 2020年6月9日
43問目「固定資産の購入」
固定資産の付随費用に
気をつけて仕訳してくださいね😃
おさらいは51,45話です！#簿記 #日商簿記 #イラスト簿記 pic.twitter.com/vUW4V27Cse
