今日の学習内容
今日は、消費税の仕訳を行う前に、消費税の納税の仕組みってどうなってるの?を簡単に学習してみましょう。
文書中心の92話ですが、一般的な知識としてもここで確認しておいてください。
消費税とは
消費税とはモノを買ったり、サービスを受けた時に、お金を払う人が支払う税金です。
モノやサービスの消費をした人が負担するようになっており、一部の教育や福祉、医療などを除いて消費税の対象となっています。
消費税を支払う対象になるものや条件はここでは詳しく説明しませんが、会社も商品を仕入れた時に消費税を支払い、商品を売り上げた時は消費税を預かり(受け取り)ます。
消費税の納税
消費税の負担者はモノやサービスを消費した人ですが、私たち個人が何か買ったりするたびに税務署に納税していては大変です。
そのため、モノを売った会社などが消費税を預かり、消費者の代わりにまとめて納税するようになっています。
そこで、もしそれぞれの会社が預かった分だけ消費税を納税していたら?
- タンス屋さんは、消費税を100円を支払っている。
- マチ子さんは、消費税を500円を支払っている。
- お客様は消費税を5,000円受を支払っている。
これでは、商品が流通するごとにどんどん税務署に納める消費税が多くなりますよね。
最終的に消費したのはお客様です。
それぞれ仕入れをした会社は、モノを購入してはいますが、そのモノを消費した訳ではなく、仕入れを行っています。消費税は、「消費」に対して課税されるます。
消費が目的でない購入に消費税がかかるのはおかしいのです。
この場合、最終消費者であるお客様が納税者で、消費税は5,000円になります。
消費税の納税額
消費税を納税するのは、消費者ではなく消費税を預かっている会社です。
納税する金額はこのように計算します。
消費税納税額=預かった消費税ー支払った消費税
木材屋さんの納税額
- タンス屋さんから消費税100円を預かっている。
- 支払った消費税は0円。
100円ー0円=100円(消費税納税額)
タンス屋さんの納税額
- マチ子さんから消費税500円を預かっている。
- 木材屋さんに消費税を100円支払っている。
500円ー100円=400円(消費税納税額)
マチ子さんの納税額
- お客様から消費税5,000円を預かっている。
- タンス屋さんに消費税を500円支払っている。
5,000円ー500円=4,500円(消費税納税額)
税務署は合計5,000円の消費税を徴収することになります。
- 木材屋さんから 100円
- タンス屋さんから 400円
- マチ子さんから 4,500円
最終消費者のお客様が負担するべき5,000円を税務署は受け取ることになります。
最後に
会社は消費税の預かった分(受け取った分)から支払った分をマイナスした分を計算して税務署に納税します。
消費税の仕訳処理は2通りあります。
次回、消費税の処理を詳しく学習しますが、預かった消費税と支払った消費税の差額を納税する仕組みは覚えておきましょう。
今日も最後までありがとうございました。
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