日商簿記3級を学習される方へおさらいができるように問題を一つずつ出題しています。これから学習する方は、簿記きほんのきからご覧ください!!
今回は、固定資産の購入をした時の仕訳です。
問題76
固定資産購入の仕訳
土地付き建物5,000,000円(建物2,000,000円、土地3,000,000円)を購入し、売買手数料(それぞれの代金5%)を加算した総額を当座預金から振り込み、引渡しされた。
仕訳解答
仕訳の解答です。
解き方解説
今回の仕訳は、土地付き建物の購入です。
土地と建物を同時に購入していますが、合わせて仕訳してはいけません。
土地付きの建物を購入した時の計上
土地と建物をそれぞれ別に計上します。
- 土地は減価償却しないが、建物は減価償却をする。
- 土地は消費税の対象外だが、建物には消費税が課税される
などの理由もあり、別々に計上する必要があります。
今回の仕訳は、売買手数料という購入するために費用(付随費用)もかかっており、土地と建物それぞれの取得原価にプラスして計上しましょう。
今回の仕訳
- 建物を取得した処理
(取得原価+付随費用を計上します。) - 土地を取得した処理
(取得原価+付随費用を計上します。) - 当座預金減少の処理
【仕訳の考え方】
1、建物(資産)の増加
2、土地(資産)の増加
3、当座預金(資産)の減少
1、建物(資産)の増加
⇨資産(+)なので借方の左
建物 2,100,000 /
売買手数料(付随費用)は代金の5%なので
2,000,000×5%=100,000円を建物の2,000,000円に加算します。
2、土地(資産)の増加
⇨資産(+)なので借方の左
建物 2,100,000 /
土地 3,150,000/
売買手数料(付随費用)は代金の5%なので
3,000,000×5%=150,000円を土地の3,000,000円に加算します。
3、当座預金(資産)の減少
⇨資産(ー)なので貸方の右
建物 2,100,000 / 当座預金 5,250,000
土地 3,150,000/
後は、代金を振り込みした総額を当座預金の減少として処理します。
これで取引の仕訳が完了です。
固定資産の購入についてはブログの51話でおさらいができます!!
次回は、問題編77「現金過不足」の問題にチャレンジしてみましょう。
今日も最後までありがとうございました。