かんたん!イラストで分かる簿記

長崎で簿記講師をしています。イラストで簿記を学んでみましょう!

簿記きほんのき51【仕訳】固定資産の購入

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簿記きほんのき51

 

 

 

 

今日の学習内容

今日は、マチ子社長が山田くんに固定資産の説明をしています。
これまでは貸借対照表の「資産」と言うカテゴリーでのみお話ししてきましたが、資産の中でも分類がされるそうです。

今日は、固定資産の概要と、購入の時の仕訳を学習しましょう。

資産の分類とは

資産は会社が事業のために使用するために保有する財産が書かれており、種類やその保有の仕方などで分類されます。

 流動資産・・流動的な資産。現金化しやすいもの。
      (現金預金・売掛金・受取手形など)

 固定資産 ・・会社が事業で使用することを目的に
       長期的に(1年を超えて)保有。
      (土地・建物・機械など)

 繰延資産・・費用だが、その効果が長期間に渡って
       発揮されるもの。
      (創立費・開業費・株式交付費など)

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分類には、基準やルールがあります。このように分類しておけば、会社が、すぐに現金化できる資産をどれくらい持っている?を知りたい時は、流動資産を見れば分かりますね。

ここでは、資産の項目は、この3つのカテゴリーに分かれているんだな。という理解で大丈夫です。(2級以降で学習)
       

固定資産とは

固定資産とは、資産の中でも1年を超えて長期間使うために持っている資産や、投資目的て長期間保有したりするものをいいます。

今日は、この固定資産の購入の仕訳です。

日商簿記の3級では分類などについて詳細は学びませんが、簡単に概要のみ紹介します。

  

固定資産もさらに分類されている(参考)

 有形固定資産・・固定資産のうち、形があるもの
        (土地・建物・車両など)

 無形固定資産 ・・お金などを払う義務
        (ソフトウェア・のれんなど)

 投資その他の資産・・投資目的で保有する有価証券
                                            など(2級以降で登場)

 

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なんだか、難しいなぁと思いそうですが、貸借対照表も会社以外の銀行や取引先などの第三者も見るものです。会社によって、書いてる場所が違うとわかりにくくて大変ですよね。 時間がある方は、公開されている実際の決算書で類されているのを見ることができますよ。

 

固定資産の購入の仕訳

固定資産を購入した時は、資産なので増えたら借方のに仕訳を書きます。

注意しないといけないのは、金額です。

 

固定資産である建物を購入した場合

固定資産を購入した時は、購入するまでにかかった金額を記入します。
これを取得原価といいます。

 

例えば、

 「建物100,000円を購入し、その際に仲介手数料50,000円とともに現金で支払った。」

  • 建物 100,000円
  • 購入のための仲介手数料 50,000円

この場合、建物(資産)の取得原価は150,000円です。

固定資産の購入で出てくる用語

  • 取得原価・・購入代価+付随費用
  • 購入代価・・固定資産本体の価格
  • 付随費用・・取得するためにかかった費用

 

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それでは、イラスト内の仕訳にいきましょう!

固定資産(土地)の購入時の仕訳

土地800,000円を購入し、不動産会社への手数料200,000円とともに現金で支払った

取得原価は1,000,000円です。

   =800,000円(購入代価)+200,000(付随費用)

これが、土地の金額として書かれます。

 

【仕訳の考え方】
 1、土地(資産)が増加した。
 2、現金(資産)が減少した。

 

1、土地(資産)が増加した。
  ⇨土地(+)なので借方の左

(借) 土地 1,000,000  

 

2、現金(資産)が減少した。
    ⇨現金(ー)なので貸方の右


  (借)土地 1,000,000  現金 1,000,000

 

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間違えて、付随費用を支払手数料と仕訳しないように注意しましょう。
「固定資産の取得にかかった付随費用(諸費用)は、固定資産の金額に含める」

 

 

固定資産の修繕と改良

取得した固定資産は、長期間使用するため、修理やなどが必要となったり、建物の利便性をよくするための改良を行います。

 

修繕(収益的支出)
固定資産の現状回復(維持)をすることです。この支出額は、修繕費(費用)として処理します。
例)割れたガラスを修繕するなど

 

改良(資本的支出)
固定資産の価値の増加や、使用年数が延長するような増築や改築などのことです。この支出額は固定資産の増加として処理します。

 

仕訳の例をみてみましょう。

建物の改築と修繕を行い、代金150,000円を現金で支払った。なお、150,000円のうち、建物の資産価値を高める支出額(資本的支出)は90,000円、建物の現状を維持するための支出額(収益的支出)は60,000円である。

 

仕訳例

  • 建物(資産)のプラスで左
  • 修繕費(費用)のプラスで左
  • 現金(資産)のマイナスで右

建物 90,000/現金 150,000
修繕費60,000/

 

このような仕訳になります。購入以外にも、建物の価値が上がる支出は資産が増加する仕訳をします。

 

それでは、また明日。

 

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