問題編は、日商簿記3級範囲の仕訳練習問題をお届けしています。
今回は、備品を分割払いで購入した処理です。購入時の付随費用もある仕訳問題です。
問題43
固定資産の購入仕訳
会社の備品を650,000円で購入し、代金のうち50,000円は小切手を振り出して支払、残額は翌月末から3回に分けて支払うことにした。なお、備品の設置費用10,000円は現金で支払った。
解き方解説
備品購入の処理です。
購入時にかかった費用(付随費用)もあり、支払方法も複数ありますので、問題文はマークしながら勘定科目の項目を考えていきましょう。
今回の仕訳で処理する項目
- 備品を購入なので、備品が増える処理をする。
設置費用は備品の金額に含める。 - 小切手を振り出した処理をする。
- 後払いの分の処理をする。
- 設置費用を現金払いの処理をする。
この内容を仕訳していきましょう。
【仕訳の考え方】
1、備品(資産)の増加
2、当座預金(資産)の減少
3、未払金(負債)の増加
4、現金(資産)の減少
1、備品(資産)の増加
⇨資産(+)なので借方の左
備品 660,000 /
備品の金額と付随費用の合計額の取得原価を記入します。
2、当座預金(資産)の減少
⇨資産(ー)なので貸方の右
備品 660,000/当座預金50,000
小切手の振り出しは、当座預金から決済されるので当座預金のマイナスです。
3、未払金(負債)の増加
⇨負債(+)なので貸方の右
備品 660,000/当座預金50,000
/未払金 600,000
4、現金(資産)の減少
⇨資産(ー)なので貸方の右
備品 660,000/当座預金50,000
/未払金 600,000
/現 金 10,000
これで取引の仕訳が完了です。
仕訳解答
では改めて仕訳の解答です。
仕訳のポイント
- 購入時の付随費用は、固定資産の金額に含める。
- 商品以外の後払いは「未払金」
固定資産の購入についてはブログの51話で紹介しています。
次回は、問題編44「法人税等」の問題にチャレンジしてみましょう。
今日も最後までありがとうございました。