問題編は、日商簿記3級範囲の仕訳練習問題をお届けしています。
今回は、小口現金の支払報告を受け、ただちに補給した時の仕訳問題です。
問題50
小口現金報告・補給の仕訳
週末に用度係より、1週間分の小口現金に関する支払報告を受けたため、ただちに小切手を振り出して資金を補給した。なお、当社は定額資金前渡制度を採用している。
通信費:7,000円
消耗品費:600円
雑費:500円
解き方解説
渡していた小口現金を使った金額を報告され補給を同時に行った場合の仕訳です。
小口現金の報告時の仕訳のパターンは2つありましたね。
- 報告と同時に使った分をすぐに補給する。
- 報告を受け、補給は別の日に行う。
今回の仕訳は、「ただちに小切手を振り出して補給した」とありますので、1のパターンです。
今回は、報告を受けた分を計上し、資金を補給した仕訳を行います。
- 使った分の費用をする処理
- 使った分の小口現金を小切手で補給した処理
【仕訳の考え方】
[ 報告を受けた分の費用処理]
1、使った費用の増加
-
通信費(費用)
-
消耗品費(費用)
-
雑費(費用)
2、小口現金(資産)の減少
[ 補給の処理]
3、小口現金(資産)の増加
4、当座預金(資産)の減少
最後に仕訳を相殺して解答です!!
1、使った費用の増加
⇨費用(+)なので借方の左
通信費 7,000 /
消耗品費 600/
雑費 500/
2、小口現金(資産)の減少
⇨小口現金(ー)なので貸方の右
通信費 7,000 /小口現金 8,100
消耗品費 600/
雑費 500/
3、小口現金(資産)の増加
⇨小口現金(+)なので借方の左
通信費 7,000 /小口現金 8,100
消耗品費 600/
雑費 500/
小口現金8,100/
4、当座預金(資産)の減少
⇨当座預金(ー)なので貸方の右
通信費 7,000 /小口現金 8,100
消耗品費 600/
雑費 500/
小口現金8,100/当座預金8,100
借方と貸方にある「小口現金」を相殺します。
相殺して仕訳が完了です。
仕訳解答
では改めて仕訳の解答です。
仕訳のポイント
- 小口現金の報告時と補給のが同時の場合、
報告+補充→2つの仕訳を行い相殺して解答する。
小口現金についてはブログの53話で学習しています。
報告と補充が同時の場合も確認してみてください。
次回は、問題編51「仮払金の精算」の問題にチャレンジしてみましょう。
今日も最後までありがとうございました。