問題編は、日商簿記3級範囲の仕訳練習問題をお届けしています。
今回は、旅費と消耗品をICカードにチャージした分から支払った時の仕訳です。
問題64
ICカード使用の仕訳
ICカードを使用し、旅費交通費として1,000円、消耗品費として800円を支払った。なお、当社はICカードに現金を入金する際、仮払金勘定を用いて処理している。
仕訳解答
解き方解説
旅費交通費と消耗品費を計上する処理です。
支払は、ICカードを使用しています。チャージした時に現金を払っているので、ここでは現金の支払はありません。
では、ICカードに入金した時の処理を考えてみましょう。
今回の場合、問題文に「入金する際、仮払金勘定を用いて処理している」とありますね。
仮払金
まだ何にいくら使うか分からないけど、現金で支払った場合。現金のマイナスはわかりますが、相手勘定は何にいくら使うか確定しません。
その場合に使う勘定科目が、仮払金です。
この仮払いの内容が確定した時の処理ですね。
今日は、以下の内容を仕訳していきます。
- 旅費交通費の計上
- 消耗品費の計上
- 判明した分の仮払金のマイナス
【仕訳の考え方】
1、旅費交通費(費用)の増加
2、消耗品費(費用)の増加
3、仮払金(資産)の減少
1、旅費交通費(費用)の増加
⇨費用(+)なので借方の左
旅費交通費1,000/
2、消耗品費(費用)の増加
⇨費用(+)なので借方の左
旅費交通費1,000/
消耗品費 800/
3、仮払金(資産)の減少
⇨資産(ー)なので貸方の右
旅費交通費1,000/
消耗品費 800/ 仮払金 1,800
これで取引の仕訳が完了です。
仕訳のポイント
- ICカードにチャージした時に「仮払金」として計上した場合は、内容判明の時に貸方に仮払の減少の処理をする。
- ICカードチャージの時に旅費交通費として処理されている場合もあるので、問題を確認すること。
次回は、問題編65「売掛金の回収」の問題にチャレンジしてみましょう。
今日も最後までありがとうございました。