問題編は、日商簿記3級範囲の仕訳練習問題をお届けしています。
今回は、決算時に未使用の切手と収入印紙が残っていた場合の仕訳です。
問題23
切手・収入印紙未使用分の仕訳
決算において、切手と収入印紙を調査したところ、切手が3,000円分と収入印紙8,000円(購入時に費用処理されている)が未使用であることが判明したため、適切な勘定科目に振り替える。
解き方解説
切手と収入印紙を購入した時に、費用の計上を行なっていました。
- 切手は「通信費」
- 収入印紙は「租税公課」
今年の費用として計上していましたが、使っていない分は今年の費用ではありません。
なので、それぞれの費用から未使用分をマイナスする処理を行います。
貯蔵品
未使用分は、費用をマイナスして「貯蔵品」に振り替えます。
切手や収入印紙・事務用品などの未使用分を決算時に資産計上する際に使用する勘定科目。
【仕訳の考え方】
1、通信費(費用)の減少
2、租税公課(費用)の減少
3、貯蔵品(資産)の増加
1、通信費(費用)の減少
⇨通信費(ー)なので貸方の右
/ 通信費 3,000
2、租税公課(費用)の減少
⇨租税公課(ー)なので貸方の右
/通信費 3,000
租税公課 8,000
3、貯蔵品(資産)の増加
⇨貯蔵品(+)なので借方の左
貯蔵品 11,000 /通信費 3,000
/租税公課 8,000
これで取引の仕訳が完了です。
仕訳解答
では改めて仕訳の解答です。
仕訳のポイント
- 未使用分は「貯蔵品」という資産の勘定へ振り替える(移動する)
貯蔵品についてはブログの68話で紹介しています。
次回は、問題編24「仕入諸掛(相手負担)」の問題にチャレンジしてみましょう。
今日も最後までありがとうございました。