日商簿記3級を学習される方へおさらいができるように問題を一つずつ出題しています。これから学習する方は、簿記きほんのきからご覧ください!!
今回は、前期末に未使用の切手を振り替え処理していた場合の翌期首の仕訳です。
問題62
再振替仕訳
決算時に費用処理されているはがき(@62円)が300枚未使用であることが判明したため、適切な勘定へ振り替えていた。期首にあたり、前期末に振り替えた勘定から元の勘定への再振替仕訳を行う。
仕訳解答
仕訳の解答です。
解き方解説
再振替仕訳は前期末の仕訳の逆仕訳を行います。
前期末にどんな仕訳がされていたかを考えて、その逆仕訳を行いましょう。
前期末の仕訳
前期の決算時に未使用のはがき62円が300枚ありました。
購入したときに、「通信費」という費用の勘定で計上していましたが、未使用分は今年の費用ではありません。
なので、未使用分を通信費からマイナスして今年使った分だけが費用計上されるように決算時に処理を行っています。
そして、その未使用分を「貯蔵品」(資産)に計上し、翌期に繰越します。
前期末の仕訳がわかりましたね。
貯蔵品18,600/通信費18,600
今回の問題である翌期首の再振替仕訳を行って、元の通信費の勘定に振り替えを行います。
【仕訳の考え方】
1、前期末の仕訳を考える
2、前期末の逆仕訳をする。
これで取引の仕訳が完了です。
仕訳のポイント
- 再振替仕訳は前期末の逆仕訳をする
- わかりにくい時は、前期末の仕訳を一度書いてみる。
貯蔵品への振替仕訳はブログの68話をおさらいしてください!
次回は、問題編63「決算(費用の前払い)」の問題にチャレンジしてみましょう。
今日も最後までありがとうございました。