日商簿記3級を学習される方へおさらいができるように問題を一つずつ出題しています。これから学習する方は、簿記きほんのきからご覧ください!!
今回は、固定資産税の納付をした時の仕訳です。
問題75
固定資産税納付の仕訳
会社建物に対する固定資産税納付書を120,000円受領している。
この1期分30,000円を現金で納付した。なお、当社では固定資産税の納付書を受け取った時に全額を未払金として処理している。
仕訳解答
仕訳の解答です。
解き方解説
今回の仕訳は、会社が所有する建物に対する固定資産税を納付した時の仕訳です。
固定資産税は4回に分けて納付ができます。120,000円の固定資産税のうち、1回分を支払ったときの仕訳を行います。
今回は、1回分の30,000円を納付しますが、その前に納付書を受け取った時の処理方法を確認しましょう。
固定資産税の納付書を受け取った時
- 仕訳しない
- 未払金を計上
納付書が4期分送られてきた時、どちらの処理をしていたかで仕訳が違います。
今回は問題に「納付書を受け取った時に全額を未払金として処理している。」とあります。
納付書を受け取った時の仕訳
納付書を受け取った時に、租税公課(費用)を計上と後で支払う義務の未払金(負債)を計上する仕訳をしていました。
納付書を受け取った時に租税公課は計上済みです。
今回は、未払金を現金で支払った仕訳を行います。
【仕訳の考え方】
1、未払金(負債)の減少
2、現金(資産)の減少
1、未払金(負債)の減少
⇨負債(ー)なので借方の左
未払金 30,000 /
2、現金(資産)の減少
⇨資産(ー)なので貸方の右
未払金 30,000 / 現金 30,000
これで取引の仕訳が完了です。
次回は、問題編76「固定資産の購入」の問題にチャレンジしてみましょう。
今日も最後までありがとうございました。