問題編は、日商簿記3級範囲の仕訳練習問題をお届けしています。
今回は、小口現金の支払報告を受けた時の仕訳問題です。
問題6 小口現金報告の仕訳
週末に用度係より、1週間分の小口現金に関する支払報告を受けた。なお、当社は定額資金前渡制度を採用している。また、小口現金の補給は週明けに小切手を振り出して補給する。
旅費交通費:1,000円
ハガキ代・切手代:780円
収入印紙:2,500円
解き方解説
渡していた小口現金を使った金額を報告されました。
小口現金は、報告を用度係から受けた時に経理担当者が仕訳をします。
小口現金の報告時の仕訳のパターンは2つあります。
- 報告と同時に使った分をすぐに補給する。
- 報告を受け、補給は別の日に行う。
今回の仕訳は、「補給は週明けに・・」とありますので、2のパターンです。
補給の仕訳はしないので、この処理だけで良いということです。
- 使った分の費用をする処理
- 使った分小口現金が減少する処理
【仕訳の考え方】
1、使った費用の増加
-
旅費交通費(費用)
-
通信費(費用)
-
租税公課(費用)
2、小口現金(資産)の減少
1、使った費用の増加
⇨費用(+)なので借方の左
旅費交通費 1,000 /
通信費 780 /
租税公課 2,500 /
費用は損益計算書の左に書かれているので
費用(+)→左
費用(ー)→右
2、小口現金(資産)の減少
⇨小口現金(ー)なので貸方の右
旅費交通費 1,000 / 小口現金 4,280
通信費 780 /
租税公課 2,500 /
これで取引の仕訳が完了です。
仕訳解答
では改めて仕訳の解答です。
仕訳のポイント
- 小口現金の報告時は補給のタイミングを確認する。
報告のみ→費用の計上と小口現金の減少
報告+補充→2つの仕訳を行い相殺して解答する。
小口現金についてはブログの53話で学習しています。
報告と補充が同時の場合も確認してみてください。
次回は、問題編7「賃貸契約の解約」の問題にチャレンジしてみましょう。
今日も最後までありがとうございました。