本日の学習内容
精算表の書き方を決算整理を行いながら学習していきます。
今日の仕訳のテーマは「貯蔵品」です。
貯蔵品のおさらい
貯蔵品の処理は６８話で学習しました。
どんな処理だったかというと・・。
切手や収入印紙などの資産価値があるものが決算日に残っている場合、それを資産として時期に繰り越す処理です。
その資産の勘定科目が「貯蔵品」です。
決算日に切手が残っている場合の仕訳
- 今年、切手やハガキを50万円購入し「通信費」で処理
- 決算時、20万円分が未使用で残っている。
これが貯蔵品への振り替え仕訳です。
この仕訳によって、通信費は今年使った30万円となりました。
では、この貯蔵品の問題を、精算表を書きながら処理を行っていきましょう！
貯蔵品への振り替え
「決算において、切手3,000円、収入印紙1,000円が未使用で残っている。どちらも当期に購入したもので、購入時に切手は通信費、収入印紙は租税公課で処理している。」
Step1.仕訳をする
- 未使用分の通信費(費用)を減少。
- 未使用分の租税公課(費用)を減少。
- 2と3の合計を貯蔵品(資産)に振り替える。
- /通信費 3,000
- /通信費 3,000
/租税公課1,000 - 貯蔵品4,000 /通信費 3,000
租税公課1,000
Step2.修正記入に仕訳を書く
「Step１」の仕訳を修正記入に書きます。
仕訳と同じ勘定科目に、同じ方向にそのまま書いてください。
Step3.それぞれの勘定科目の残高を記入
これから、精算表にある各勘定科目の残高を、属するグループのところに記入していきます。
【通信費】
- 修正記入あり→試算表15,000円と修正でマイナス3,000円で
12,000円になった - 通信費は費用なので、損益計算書の借方に記入。
【租税公課】
- 修正記入あり→試算表9,000円と修正でマイナス1,000円で
8,000円になった - 租税公課は費用なので、損益計算書の借方に記入。
【貯蔵品】
- 修正記入あり→試算表0円と修正でプラス4,000円で
4,000円になった - 貯蔵品は資産なので、貸借対照表の借方に記入。
これで、貯蔵品の振り替えの精算表記入は完了です。
次は、練習問題で、確認してみましょう。
今日の練習問題
「決算日において、切手2,000円分と収入印紙700円分が残っている。いずれも当期に購入し、通信費と租税公課で処理している。」
今日の練習問題の解答
今日も最後までありがとうございます。
明日は精算表と決算整理事項「貸倒引当金」の処理を学習します。
Twitterは イラスト簿記問題問題編 第８問「貸倒れの仕訳」です。
貸倒れしてしまった時の問題です。
⭐️イラスト簿記問題編⭐️
— アヤコ@かんたん！イラストでわかる簿記 (@easy_boki) 2020年5月5日
第8問目「貸倒れの仕訳」
掛け代金が回収できなくなった時の仕訳です。
売掛金の発生時期に注意しましょう。
おさらいは、
72話のブログをチェック✨#日商簿記#イラスト簿記問題編#簿記3級 pic.twitter.com/PtptjUKcku
