今日の学習内容
精算表の書き方の学習のうち、今日は「貸倒引当金」の設定を学習します。
貸倒引当金の設定(おさらい)
会社は決算時に貸倒れに備えて仕訳を行い、貸倒れによる損失を
「貸倒引当金繰入」という費用の勘定科目で計上します。
また、相手勘定は、「貸倒引当金」という資産のマイナスを表す勘定科目を使います。
69話では、貸倒引当金の設定について基本的な仕訳を学びました。
差額補充法おさらい
今日は、差額補充法による貸倒引当金の設定を行い、精算表に記入します。
貸倒引当金を設定する際に、金額を見積もり、貸倒引当金の残高を見て、不足する差額だけを設定する方法です。
70話で紹介したイラストです。
貸倒引当金の残高が1,600円すでにあり、設定する2,000円の差額だけ補充しています。
試験でも、必ず出題されるところです。
おさらいをしっかりしたい方は70話を確認してください。
貸倒引当金の設定
「決算において、売掛金の期末残高に対して、3%の貸倒引当金を設定する。」
貸倒引当金の見積額計算
仕訳をする前に、貸倒引当金の設定金額を計算しましょう。
- 売掛金の期末残高に3%の貸倒引当金の設定をする。
30,000円×3%=900円
貸倒引当金の残高を900円にしたいということです。 - 貸倒引当金の残高を確認して、差額を繰り入れる。
残高が300円あるので、600円を繰入ます。
Step1.仕訳をする
- 貸倒引当金繰入(費用)を計上。
貸倒引当金繰入 600/ - 貸倒引当金(資産のマイナス)を計上。
貸倒引当金繰入 600 /貸倒引当金600
Step2.修正記入に仕訳を書く
「Step1」の仕訳を修正記入に書きます。
仕訳と同じ勘定科目に、同じ方向にそのまま書いてください。
Step3.それぞれの勘定科目の残高を記入
これから、精算表にある各勘定科目の残高を、属するグループのところに記入していきます。
【売掛金】
- 修正記入なし→試算表30,000円
- 売掛金は資産なので、貸借対照表の借方に記入。
【貸倒引当金】
- 修正記入あり→試算表300円と修正でプラス600円で
900円になった - 貸倒引当金は資産のマイナスを表す科目なので、
貸借対照表の貸方に記入。
【貸倒引当金繰入】
- 修正記入あり→試算表0円と修正でプラス600円で
600円の残高 - 貸倒引当金繰入は費用なので、損益計算書の借方に記入。
これで、貸倒引当金の設定に関する精算表の記入は完了です。
今日も、練習問題で確認してみましょう!
練習問題
「 決算において、売掛金の期末残高に対して、2%の貸倒引当金を設定する。」
練習問題解答
今日も最後までありがとうございました。
次回のブログは、「貸倒引当金戻入」の記入です。
Twitterは イラスト簿記問題問題編 第9問「現金過不足の仕訳」まで公開しています。
現金過不足を発見した時の処理。少し問題文長めです。
⭐️イラスト簿記問題編⭐️
— アヤコ@かんたん!イラストでわかる簿記 (@easy_boki) 2020年5月6日
第9問目「現金過不足の仕訳」
現金過不足を発見した時の仕訳です。
通貨代用証券の知識も必要!
おさらいは、
通貨代用証券は33話
現金過不足は58話
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