かんたん!イラストで分かる簿記

長崎で簿記講師をしています。イラストで簿記を学んでみましょう!

簿記きほんのき70【決算】決算整理(貸倒引当金の設定2)

 

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簿記きほんのき70

 

今日の学習内容

今日も引き続き貸倒引当金です。
日商簿記の試験でも必ず出題される貸倒引当金の設定に「差額補充法」という言葉が出てきます。

今日は、差額補充法の貸倒引当金の設定について学習しましょう。

 

 

 

 

貸倒れの決算時処理(おさらい)

貸倒れの見積もりは、受取手形と売掛金について決算時にある残高を見て、そのうち貸倒れする可能性があるものを計算し、仕訳を行います。

 

  1. 決算時の残高を確認
  2. 貸倒れ見積額の計算
  3. 貸倒れの仕訳

 

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貸倒引当金は貸倒れに備えている

決算において貸倒引当金を設定した売掛金や受取手形が、次期以降に貸倒れした場合は、備えておいた貸倒引当金をマイナスします。

(実際に貸倒れた際の仕訳は、また改めて学習します。)

ということは、貸倒引当金を設定したら、貸倒れして全てマイナスしない限り残高があるということです。

その前期設定した貸倒引当金の残高がある状態で、次の決算を迎えた時の処理を学習します。

 

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貸倒引当金の残高がある場合の設定

当期末に貸倒引当金の残高がある場合は、足りない分だけ貸倒引当金を追加で計上します。

 

  • 前期末の決算で設定した貸倒引当金1,600円が当期末に残っている
  • 今年の売掛金残高100,000円に対して2%の貸倒引当金の設定をする。

 

このケースで考えてみます。

  • 今年の売掛金残高は100,000円

  • 貸倒引当金の設定したい見積額は
    100,000円×2%=2,000円

 

今年設定したい貸倒引当金は2,000円です。
すでに貸倒引当金の残高が1,600円あるので、400円だけ追加します。

 

このように、当期の見積額と貸倒引当金の残高との差額だけを追加計上する方法を
差額補充法と言います。

 

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差額補充法での仕訳

仕訳の流れに沿って、イラストの内容の仕訳をしてみましょう。

  1. 決算時の残高を確認
  2. 貸倒れ見積額の計算
  3. 差額を計算する
  4. 貸倒れの仕訳

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このように貸倒引当金の残高がある場合は、差額だけ補充(繰入)します。

仕訳は、昨日と同じですが、忘れてしまった方は前回のイラスト69話を確認してください。

差額だけ補充して、必要以上の貸倒引当金は設定しません。

 

もちろん引当金の残高がすでにオーバーしている時もあります。

明日は、その仕訳を学習していきます。

今日も最後までありがとうございました。

 

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