問題編は、日商簿記3級範囲の仕訳練習問題をお届けしています。
今回は、内容が不明のため仮受金で処理していた内容が判明した仕訳です。
問題30
仮受金の仕訳
出張中の従業員から振り込まれた200,000円(仮受金で処理済み)のうち、150,000円は売掛金の回収であり、残額は商品代金の内金であることが判明した。
解き方解説
何のお金が振り込まれたか分からないため、仮受金が計上されていました。
この内容が判明したため、仮ではなくなります。
まずは、仮受金が計上された時、どう仕訳していたか確認しましょう。
仮受金
現金などの入金があったが、取引の内容が明らかでない場合に一時的に処理する場合に使用する勘定科目。
- 仮受金で計上した分をマイナス
判明したので残高をゼロにします。 - 売掛金の回収(売掛金マイナス)
- 内金の処理(前受金の計上)
この処理を仕訳で行なっていきます。
【仕訳の考え方】
1、仮受金(負債)の減少
2、売掛金(資産)の減少
3、前受金(負債)の増加
1、仮受金(負債)の減少
⇨負債(ー)なので借方の左
仮受金 200,000 /
これで仮受金の残高がゼロになりました。
2、売掛金(資産)の減少
⇨資産(ー)なので貸方の右
仮受金 200,000/売掛金 150,000
売掛金の回収です。
3、前受金(負債)の増加
⇨負債(+)なので貸方の右
前受金 200,000/売掛金 150,000
前受金 50,000
これで取引の仕訳が完了です。
仕訳解答
では改めて仕訳の解答です。
仕訳のポイント
- 仮受金は内容が分からない時に使用する一時的な勘定
- 仮受金の内容が判明したら取り消しするためにマイナスする
仮受金についてはブログの43話で紹介しています。
仮受金の発生時に借方か貸方か?と悩んでしまう方はぜひブログをチェックしてみてください。
手付金についておさらいしたい方は24話のブログをチェック!
次回は、問題編31「社会保険料の納付」の問題にチャレンジしてみましょう。
今日も最後までありがとうございました。