かんたん!イラストで分かる簿記

長崎で簿記講師をしています。イラストで簿記を学んでみましょう!

簿記きほんのき43【仕訳】内容不明のお金の受け取り(仮受金)

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いつもブログを見てくださり、ありがとうございます。
このイラストは、隙間時間に、イラストで簿記を学べるように作成しています。

日商簿記3級の範囲をイラストで紹介しています。
日商簿記の試験まで後98日(3月8日現在)頑張っていきましょう!

 

今日の学習内容

 

イラストの内容

出張に行った山田くんから、お金が振り込まれていました。
何の分なのかわからないマチ子社長は、受取った仕訳をして山田くんの帰りを待っていました。

今日は、内容不明の入金があった時と内容が判明した時の仕訳です。

 

内容不明の入金の処理

お金は口座に入金され受け取りましたが、なぜ入金されたかわからない。
(実務では、そんなことはないと思いますが・・)
現金や預金の増加を仕訳するときに、必ず理由の勘定科目を書かなくてはいけません。

受け取った内容がわかるまで使う勘定科目が仮受金です。

 

処理は、この2つを学習します。

  1.  内容不明のお金を受け取ったの仕訳
  2. 内容が判明した時の仕訳

 

本日登場する勘定科目

「仮受金」勘定

現金などの入金があったが、取引の内容が明らかでない場合に一時的に処理する場合に使用する勘定科目。

  • 「仮払金」は負債のグループ
  • 負債グループなので、貸借対照表の右側に記載されます。
  • 負債は貸借対照表の右に書かれているので
    仮受金(+)→ 右(仮受したお金が増加)
    仮受金(ー)→ 左(仮受の内容が確定し減少)

 

 

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昨日の仮払金のように、勘定科目がどのグループかわかりにくいという方も多くいらっしゃいます。
「仮受金」は負債で、お金を受け取っているので、何か後でしてあげる義務があると覚えるのも良いですが、昨日のように、現金などの増加を基準に慣れていくのも良いかと思います。

 

 現金など仮に受け取った=「現金」の+⇨左に現金

     現金など 〇〇 /

 

 ということは、右に「仮受金」が書かれる
 右に増加するのは、負債か純資産、収益だけになりますから、収益とははまだ確定していない、純資産などの元手が増えたわけではないので使えず、負債だというように考えることもできますね。

 

 内容不明のお金を受け取った時の仕訳

出張中の山田くんから当座預金に50,000円の入金があったが、内容は不明である。

当座預金は増加していますが、まだその理由がわかりません。

  

【仕訳の考え方】
 1、当座預金が増加した。
 2、仮受した金額(負債)が増加した。

 

1、当座預金が増加した。
  ⇨当座預金(+)なので借方の左

(借) 当座預金 50,000

2、仮受した金額(負債)が増加した。 
    ⇨仮受金(+)なので貸方の右


  (借)当座預金 50,000 仮受金  50,000

 

 

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 内容が判明した時の仕訳

内容不明で処理していた50,000円は売掛金の回収であることが判明した。

売掛金を回収しているので、売掛金のもらえる権利も減少しています。

 

【仕訳の考え方】
 1、仮受した金額(負債)が減少した。
 2、売掛金(資産)が減少した。

 

1、仮受した金額(負債)が減少した。
  ⇨仮受金(ー)なので借方の左

(借) 仮受金 50,000

2、売掛金(資産)が減少した。 
    ⇨売掛金(ー)なので貸方の右


  (借)仮受金 50,000売掛金  50,000

 

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仮受金も、受け取った時と内容がわかった時の一連の流れをチェックして、勘定の動きを確認しましょう。

仮受金は発生した時 右
仮受金が減少した時 左  

発生した時を覚えておけば、減少した時(判明した時)は反対ですね。

 

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