かんたん!イラストで分かる簿記

長崎で簿記講師をしています。イラストで簿記を学んでみましょう!

簿記きほんのき44【仕訳】クレジットカード払いで商品を販売

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簿記きほんのき44

 

いつもブログを見てくださり、ありがとうございます。
このイラストは、隙間時間に、イラストで簿記を学べるように作成しています。

日商簿記3級の範囲をイラストで紹介しています。
日商簿記の試験まで後97日(3月9日現在)頑張っていきましょう!

 

今日の学習内容

 

イラストの内容

商品が売れましたが、お客様の支払い方法はクレジットカードでした。
カードの支払いができることも知らなかった山田くん。クレジットカードで販売した時の処理を学びます。

今日は、クレジットカードで販売した時、入金された時の仕訳です。

 

クレジットカード払いでの商品販売

お客様にとってクレジットカードで支払いができれば便利ですよね。
クレジットカードでの支払いは、お客様の利便性が上がり、お店側も代金がカード会社から支払われるので安心です。

ただし、カード会社から支払われる場合には、手数料を引かれた残高が支払われます。

  ※以下、クレジットカード⇨カードと表記。

 

処理は、この2つを学習します。

  1. カード払い商品を販売した時の仕訳
  2. カードで販売した代金が入金された時の仕訳

 

本日新しく登場する勘定科目

「クレジット売掛金」勘定

カードの代金を後で受け取れる権利が発生したときに使う勘定科目。

  • 「クレジット売掛金」は資産のグループ
  • 資産グループなので、貸借対照表の左側に記載されます。
  • 資産は貸借対照表の左に書かれているので
    クレジット売掛金(+)
      → 左(お金をもらえる権利が増加)

    クレジット売掛金(ー)
      → 右(お金をもらえる権利が減少)

 

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「支払手数料」勘定

銀行の送金手数料など、手数料を支払ったときに使う勘定科目。

  • 「支払手数料」は費用のグループ
  • 費用グループなので、損益計算書の左側に記載されます。
  • 費用は損益計算書の左に書かれているので
    支払手数料(+)→ 左(手数料の費用が増加)
    支払手数料(ー)→ 右(手数料の費用が減少)

 

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カード払いで商品を販売した時の仕訳

商品50,000円をカード払いで販売した。手数料は3%で、販売時に手数料を計上する。

 

販売しており、売上が計上され、後で入金されるのでクレジット売掛金が発生します。ただし、手数料が引かれるので、その手数料を計算し、今回の仕訳で費用として計上しましょう。

  

クレジット会社に支払う手数料

 50,000×3%=1,500円 ⇨支払手数料です。

1,500円の手数料を差し引かれて分を受け取ります。
会社が受け取るのは、50,000ー1,500円=48,500円でクレジット売掛金を使います。

 

【仕訳の考え方】
 1、商品の売上(収益)が増えた。
 2、カード代金をもらえる権利(資産)が増加した。
 3、支払手数料(費用)が増加した。

 

1、売上(収益)が増加した。
  ⇨売上(+)なので貸方の右

(借)        売上 50,000

2、カード代金をもらえる権利(資産)が増加した。 
    ⇨クレジット売掛金(+)なので借方の左


  (借)クレジット売掛金 48,500売上 50,000

 

3、支払手数料(費用)が増加した。 
    ⇨支払手数料(+)なので借方の左


  (借)クレジット売掛金 48,500売上 50,000
     支払手数料                 1,500

 

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カードの代金が入金された時の仕訳

カードで販売した50,000円の代金が、手数料1,500円を差し引かれて当座預金に入金された。なお、手数料は販売時に計上している。

 

手数料は販売時に計上している
  →売った時に「支払手数料」が済んでいる。

 

【仕訳の考え方】
 1、カード代金をもらえる権利(資産)が減少した。
 2、当座預金が増加した。

 

1、カード代金をもらえる権利(資産)が減少した。
  ⇨クレジット売掛金(ー)なので貸方の右

(借)        クレジット売掛金 48,500

2、当座預金(資産)が増加した。 
    ⇨当座預金(+)なので借方の左


  (借)当座預金 48,500/クレジット売掛金 48,500

 

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今日は、ここまで!

いつも読んでくださる皆様本当にありがとうございます。
Twitterの方も、たくさんの方が簿記学習に使ってくださり、本当に嬉しいです。

今後ともどうぞよろしくお願いします。

 

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