日商簿記3級を学習される方へおさらいができるように問題を一つずつ出題しています。
これから学習する方は、簿記きほんのきからご覧ください!!
今回は、クレジットカードで決済された金額が信販会社から入金された時の仕訳です。
問題90
クレジットカード(入金時)の仕訳
クレジット取引の手取り額が当座預金に入金された。この取引は販売金額30,000円、クレジット手数料は販売金額の3%、手数料は入金時に計上することになっている。
仕訳解答
仕訳の解答です。
解き方解説
クレジットカードで決済されたものは、後日カード会社(信販会社)から手数料を差し引かれて入金されます。
手数料の処理のタイミング
手数料を計上するタイミングは2つあり、問題文の指示にしたがって処理します。
- 売上げ時に手数料を計上する
- 入金時に手数料を計上する
今回の問題は「手数料は入金時に計上する」とありますので、2のパターンです。
この仕訳で信販会社への支払手数料を計上します。
販売時の仕訳を確認しましょう。
販売時に手数料を計上していないので、30,000円のカード代金を受け取る権利と売上を計上する以下のような仕訳がされています。
クレジット売掛金30,000/売上30,000
このクレジット売掛金が入金された時の仕訳を今回は行います。
今回の処理はこの内容ですね。
- 当座預金に入金された処理
- クレジット売掛金が減少した処理
- 支払手数料の処理
- 支払手数料 30,000円×3%=900円
- 入金金額 30,000円ー900=29,100円
【仕訳の考え方】
1、当座預金(資産)の増加
2、クレジット売掛金(資産)の減少
3、支払手数料(費用)の増加
1、当座預金(資産)の増加
⇨資産(+)なので借方の左
当座預金29,100/
手数料を差し引いた残額が入金されます。
2、クレジット売掛金(資産)の減少
⇨資産(ー)なので貸方の右
当座預金29,100/クレジット売掛金30,000
クレジット売掛金は販売時に30,000円で計上されており、入金されたので30,000円の受け取る権利が減少します。
3、支払手数料(費用)の増加
⇨費用(+)なので借方の左
当座預金29,100/クレジット売掛金30,000
支払手数料 900/
これで取引の仕訳が完了です。
クレジットカード取引についてはブログの44話で紹介しています。
44話は販売時に手数料を計上する方法です。
次回は、問題編91「商品の仕入れ」の問題にチャレンジしてみましょう。
手付金や引取運賃がある問題です。
今日も最後までありがとうございました。