問題編は、日商簿記3級範囲の仕訳練習問題をお届けしています。
今回は、商品を販売した代金をクレジットカードで決済した時の仕訳です。
問題20
クレジットカード決済時の仕訳
商品50,000円を売り渡し、代金はクレジットカードで決済を行なった。なお、信販会社への手数料は販売代金の4.5%であり、販売時に計上する。
解き方解説
商品代金は、後でクレジットカード会社から手数料を引かれて入金されます。
手数料は販売時に計上する
今回の売上と同時にクレジットカード手数料を計上するという事です。
販売代金の4.5%と書いてありますので、手数料を計算して後日受け取る金額を計算しましょう。
それでは、仕訳をスタートしましょう。
【仕訳の考え方】
商品を販売した仕訳です。クレジットカード決済時の処理も行います。
1、売上(収益)の増加
2、クレジット売掛金(資産)の増加
3、支払手数料(費用)の増加
1、売上(収益)の増加
⇨売上(+)なので貸方の右
/売上 50,000
2、クレジット売掛金(資産)の増加
⇨クレジット売掛金(+)なので借方の左
クレジット売掛金 47,750 /売上 50,000
3、支払手数料(費用)の増加
⇨支払手数料(+)なので借方の左
クレジット売掛金 47,750 /売上 50,000
支払手数料 2,250
これで取引の仕訳が完了です。
仕訳解答
では改めて仕訳の解答です。
仕訳のポイント
- クレジットカード決済の後でもらう権利は、「クレジット売掛金」とわかるように区別しておく(実務では会計ソフトの補助科目などで設定したりしています。)
- カードの決済手数料は「支払手数料」で計上
クレジットカード決済についてはブログの44話で紹介しています。
次回は、問題編21「商品の販売・手形」の問題にチャレンジしてみましょう。
今日も最後までありがとうございました。