日商簿記3級を学習される方へおさらいができるように問題を一つずつ出題しています。これから学習する方は、簿記きほんのきからご覧ください!!
今回は、普通預金口座明細を確認して仕訳をする問題です。
問題88
証ひょうからの仕訳
インターネットバンキングの明細を確認したところ次のとおり出会った。
12日、12日、21日の普通預金について仕訳をしましょう。
長崎商店、佐世保商店はそれぞれ商品の取引先であり、取引は全て掛けとしている。7/12の入金は当社負担の振込手数料550円が差し引かれたものである。
仕訳解答
仕訳の解答です。
解き方解説
仕訳は、証ひょう(取引の証拠となる書類)に書かれてある内容を確認して仕訳を行います。
問題に書いてあるところから、以下のことがわかります。
- 普通預金の明細なので、相手勘定は「普通預金」です。
- 長崎商店、佐世保商店は掛けの取引をしている。
- 振込手数料の処理が必要。
それぞれの日付にある内容を確認して仕訳をしましょう。
7月12日の仕訳
長崎商店から入金されています。
掛けの取引であることから、「売掛金」の入金であることがわかります。
また、問題文に「7/12の入金は当社負担の振込手数料550円が差し引かれたもの」とありますので、支払手数料の仕訳も必要です。
【7/12仕訳の考え方】
1、普通預金(資産)の増加
2、支払手数料(費用)の増加
3、売掛金(資産)の減少
1、普通預金(資産)の減少
⇨資産(+)なので借方の左
普通預金 199,450/
2、支払手数料(費用)の増加
⇨費用(+)なので借方の左
普通預金 199,450/
支払手数料 550/
3、売掛金(資産)の減少
⇨資産(ー)なので貸方の右
普通預金 199,450/売掛金200,000
支払手数料 550/
7月19日の仕訳
佐世保商店へ振り込みをして、同時に振り込み手数料も発生しています。
【仕訳の考え方】
1、買掛金(負債)の減少
2、支払手数料(費用)の増加
3、普通預金(資産)の減少
1、買掛金(負債)の減少
⇨負債(ー)なので借方の左
買掛金 170,000/
2、支払手数料(費用)の増加
⇨費用(+)なので借方の左
買掛金 170,000/
支払手数料 330/
3、普通預金(資産)の減少
⇨資産(ー)なので貸方の右
買掛金 170,000/普通預金170,330
支払手数料 330/
7月21日の仕訳
内容に電話料金と書いてありますので、通信費を計上します。
【仕訳の考え方】
1、通信費(費用)の増加
2、普通預金(資産)の減少
1、通信費(費用)の増加
⇨費用(+)なので借方の左
通信費 5,800/
2、普通預金(資産)の減少
⇨資産(ー)なので貸方の右
通信費 5,800/ 普通預金5,800
これで取引の仕訳が完了です。
次回は、問題編89「証ひょう(当座預金の明細)」の問題にチャレンジしてみましょう。
今日も最後までありがとうございました。